Vol.110
2024年8月号
彩の国さいたま芸術劇場
明日を担う若手ダンサーの育成や作品創作を目的として、2018年度よりスタートした育成・創造事業「さいたまダンス・ラボラトリ」。第7弾となる今回は、フランスの振付家ノエ・スーリエを迎えます。
スーリエは、2020年よりアンジェ国立現代舞踊センター(Cndc-Angers)のディレクターを務め、2023年にはネザーランド・ダンス・シアター2(NDT2)やトリシャ・ブラウン・ダンスカンパニーへ振付を提供するなど、今注目の振付家。スーリエは、動作の目的を意図的にずらしたり無くしたりすることで、わたしたちの知覚や想像力に揺さぶりをかけ、そこから新たな身振りを探るリサーチを重ねています。今回のラボラトリでは、3月に上演する『The Waves』を素材に、一見矛盾するような思考パターンで新たな振付法を見出していきます。
本作の音楽を手掛け、演奏を務める現代音楽アンサンブル・イクトゥスの2人、そしてパフォーマーとして作品に関わる船矢祐美子と共に、スーリエの創作メソッドを体験し、作品創作における新たな視点を見出す6日間です。最終日には公開リハーサルを予定しています。
また毎日のクラスでは、初回からさいたまダンス・ラボラトリのナビゲーターを務め、国内外で多岐にわたり活躍する湯浅永麻よりカウンターテクニックを学びます。
意欲溢れるダンサー、アーティストの皆さまのご応募をお待ちしております!
日程・プログラム | 2024年3月22日(金)~27日(水)
★3月29日(金)あるいは30日(土)のノエ・スーリエ『The Waves』(会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール)の鑑賞もカリキュラムの一部となります(特別価格にてご案内いたします)。 |
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会場 | 彩の国さいたま芸術劇場 大稽古場 |
講師/ナビゲーター | <アトリエクラス―Action Training~新たな身振りとの出会い~>
<カウンターテクニッククラス> |
参加費 | 25,000円(税込) |
定員 | 20名 |
対象 | 18歳以上35歳未満のダンス・舞台経験者、中級以上 |
応募方法 | 応募フォームより以下の必要事項をご記入の上、締切日までにご応募ください。 ①氏名 ②フリガナ ③性別 ④年齢 ⑤生年月日 応募締切:2024年2月16日(金)必着
※応募者多数の場合は書類選考させていただきます。 |
主催・企画・制作 | 彩の国さいたま芸術劇場(公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団) |
助成 |
Dance Reflections by Van Cleef & Arpels
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業) |
後援 | 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ |
お問い合わせ | 彩の国さいたま芸術劇場(舞踊担当) |
料金 (税込) |
【参加費】25,000円(税込) |
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1987年パリ生まれ。パリ国立高等音楽・舞踊学校やベルギーのP.A.R.T.S.でダンスを学び、ソルボンヌ大学で哲学の修士号を取得。2010年パリ市立劇場とミュゼ・ドゥ・ラ・ダンスが主催するダンスコンクール「ダンス・エラルジー」で最優秀賞を受賞。2017年、パリのポンピドゥー・センターにて、美術館におけるダンスの位置づけを大胆に覆した意欲作『Performing Art』を発表。2019年「第9回シアター・オリンピックス」に『トリノゾク(Removing)』で来日。2020年よりアンジェ国立現代舞踊センター(Cndc-Angers)のディレクターを務める。ラン国立バレエ団、バレエ・ロレーヌ、L.A. Dance Project、リヨン・オペラ座バレエ団、ネザーランド・ダンス・シアター2(NDT2)の委嘱で振付を提供するほか、劇場や美術館、書籍などにおいて身振りと身体経験との関係、ダンスへの様々なアプローチを探求する、今注目のアーティスト。
東京都出身、ベルギー在住ダンサー/パフォーマー。日本女子体育大学舞踊学専攻を経て、2004年よりP.A.R.T.S. にてダンスを学ぶ。2008年より本格的に活動を始め、Needcompanyに6年在籍。その後フリーランスダンサーとしてダニエル・リネハン、Alexandra Bachzetsis、Abattoir Fermé、Grace Schwindt、針生康(SHSH)、Cie Shonen/Eric Minh Cuong Castaingの作品に参加。モデルや役者など活動の幅を広げ、ドミニク・デリュデレ監督の新作映画『The Chapel』(2023)にも出演している。2014年から現在まで、P.A.R.T.S.時代に知り合ったノエ・スーリエの作品に参加。
世界を代表するベルギー・ブリュッセルの現代音楽アンサンブル。1994年創設。同年よりP.A.R.T.S.ダンススクールやアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル主宰ダンスカンパニー・ローザスと拠点を共有し、15作品を共同で創作。当初、指揮者のジョルジュ=エリ・オクトールが率いていたイクトゥスは、高度な技術を持つソリストたちによるミニ・オーケストラとみなされていたが、サウンド・エンジニアを楽器奏者として採用し「エレクトリック・オーケストラ」へと変貌を遂げた。2010年、彩の国さいたま芸術劇場主催『3Abschied ドライアップシート(3つの別れ)』(コンセプト:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル、ジェローム・ベル)にも出演。
ダンサー・振付家。ネザーランド・ダンス・シアター(NDT)に約11年間所属後、スウェーデン王立バレエのマッツ・エック版『Juliet & Romeo』、サシャ・ヴァルツ『Körper』等に客演。シディ・ラルビ・シェルカウイ率いるEASTMANにも所属。第13回、15回日本ダンスフォーラム賞を受賞。2020年にカウンターテクニックティーチャー資格を日本人初取得。近年は彩の国さいたま芸術劇場『わたしは幾つものナラティヴのバトルフィールド』(テキスト・演出:岡田利規)に出演、ダミアン・ジャレ×名和晃平『Planet [wanderer]』の世界ツアーに参加中。またダンサーのみならず様々な人々とダンスを介してリサーチを行うnosmosis research を主催するなど、国内外で多岐にわたって活躍している。
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