理事長ごあいさつ
Greetings from the President

理事長ごあいさつ2022年10月

(公財)埼玉県芸術文化振興財団理事長 加藤容一

公益財団法人 埼玉県芸術文化振興財団
 理事長 加藤容一

当財団の運営につきましては、日頃より格別のご理解、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
財団では、昨年度、芸術文化の振興を担う財団の使命、目的、あるべき姿などについて、ミッション、ビジョンなど組織運営理念を定めました。

【ミッション】:Art for Life-すべての人生に芸術を-
【ビジョン】:アートでつなぐ-人・地域・世界-

 (1)世界に通用する舞台芸術を創造・提供する。
 (2)県民に対し満足度の高い芸術文化活動の実践の場を提供する。
 (3)社会や地域の課題に対し芸術文化活動を通じてその解決に貢献する。

また、今年の4月には、振付家でダンサーの近藤良平氏に芸術監督に就任していただきました。近藤芸術監督は、基本テーマとして「クロッシング」を掲げられています。

今年度は新体制のもとで、彩の国シェイクスピア・シリーズ「ヘンリー八世」、ディミトリス・パパイオアヌーの新作公演「TRANSVERSE ORIENTATION」、スーパー・プレイヤー勢ぞろいの金管五重奏団「ユナイテッド・ユーロ ブラス・クインテット」などの自主事業公演を実施してまいりました。
また、クロッシング企画として「新世界」や「導かれるように間違う」を上演したほか、近藤芸術監督がプロデュースした彩の国さいたま芸術劇場オープンシアター「ダンスのある星に生まれて」を開催してまいりました。

現在も、新型コロナウイルス感染症は収束しておらず、私たちの生活に大きな影響を及ぼしております。
コロナ禍で多くの方々の心の豊かさが失われると言われる中、芸術文化に触れる機会の提供など、芸術文化の灯をともし続けることが、当財団の果たすべき役割と考え、事業を継続してまいります。

さて、彩の国さいたま芸術劇場は、1994年10月の開館から28年が経過いたしました。埼玉県による、より安全で快適なご利用をいただくための大規模改修工事の実施に伴い、当劇場は2022年10月から2024年2月までの約1年半、休館となります。
ご利用の皆様には、大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解、ご協力をいただけますようお願い申し上げます。
劇場は休館となりますが、引き続き埼玉会館におきまして演劇、舞踊、音楽など様々な自主公演を実施いたします。公演情報については財団ホームページをご確認のうえ、ぜひ、埼玉会館でご鑑賞いただければと思います。
また、近藤芸術監督自らが劇場から外に飛び出し、県内各地に出向き、地域の人々とともに地域文化の掘り起こしを行い、新たな付加価値、魅力を提案していく新たな取組「埼玉回遊」を開始します。劇場がリニューアルオープンした時の新たな筋力をつけるための、大事な事業であります。

2024年3月の芸術劇場のリニューアルオープンに向けて、近藤芸術監督のもと、生まれ変わった劇場で皆様にご満足いただける公演・事業を提案するとともに、社会や地域に開かれた広場として、あらゆる人々が自由闊達に交わりアートを創造・発見する劇場を目指してまいります。
引き続き、皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。

2022年10月
公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団理事長
加藤 容一

[プロフィール] (かとう・よういち)

1978年4月 サッポロビール株式会社入社
サッポロ不動産株式会社代表取締役社長
サッポロホールディングス株式会社常務取締役
株式会社さいたまアリーナ代表取締役社長などを歴任
2020年6月 (公財)埼玉県芸術文化振興財団理事長就任

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