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彩の国さいたま芸術劇場 |

音楽

【3月8日(日) 開催 ピアノ・エトワール・シリーズVol.38】 ベアトリーチェ・ラナ インタビュー

2020年2月17日


3月開催の「ベアトリーチェ・ラナ ピアノ・リサイタル」。
公演に先立ち、プログラムについて、音楽との出会いについてなど、出演者に色々なお話を伺いました。


詳しい公演情報はこちらからどうぞ!

Q:今回のプログラムについて、その意図とそれぞれの曲目について教えてください。
今回のプログラムは、18世紀前半のバッハから始まり、シューマン、アルベニス、そして20世紀初頭のストラヴィンスキーに至る時代の経過と、様々な国をめぐる“ひとつの旅”です。
前半の1曲目はバッハの有名な《イタリア協奏曲》、2曲目はシューマン《ソナタ第3番》です。この2曲は交響的な構想に基づいて作曲され(シューマンの第3番は当初「管弦楽のない協奏曲」とタイトルが付いていました)、ドイツの伝統でもありました。
後半はアルベニスの《イベリア第3集》と、ストラヴィンスキーの《ペトルーシュカからの3楽章》です。アルベニスもストラヴィンスキーもフランス人ではありませんが、2曲とも1900年代始めにパリで作曲されました。アルベニスは母国スペインの音と色彩、そしてストラヴィンスキーは強固な革命的精神で、芸術の世界において大きな変化を示しました。

Q:最近の活動を拝見すると、欧米各国でのソロ・リサイタルや、各国オーケストラとの共演など、素晴らしい活躍ぶりですね。印象に残っているコンサートについて聞かせてください。
コンサートはひとつひとつがとても大切なものです。なぜなら毎回新しい聴衆、ステージ上の初めての共演者、新しい文化を知ることになるからです。
2019年カーネギーホールにデビューして、同じ年にさらに同ホールで演奏したことはとても特別でした。幾多のレジェンド達がそこで演奏されてきたことを知り、とても感動しましたし、舞台からの眺めは本当に息を飲むような素晴らしさでした!

Q:協奏曲のソリストとして演奏することと、ソロ・リサイタルで演奏することそれぞれについて、どんな違いが(あるいは共通点が)ありますか?
協奏曲とソロは非常に異なりますが、私は両方とも楽しんでいます。協奏曲では他の演奏者達と舞台を共有することになるので、そこから生まれる音楽は、“音楽に関する異なる視点の結合”であり、とてもたくさんの“エネルギーの総合”です。リサイタルでは私は聴衆と向き合い、親密さを感じながら、私自身の世界を描いています。

Q:音楽、ピアノとの出会いについて教えてください。
実は、初めて音楽に触れたときのことは覚えていないのです。私はピアニストの家庭に生まれたので、この世に生れた最初の日からピアノの音楽を一日中聴いていました。言ってみれば私にとって音楽は水のようなものです。いつもそこにあり、それなしに生きることはできないのです。

Q:今後どんなことに取り組んでいきたいですか?
バッハの音楽を熱愛する私としては、ぜひとも鍵盤楽器の協奏曲全曲をオーケストラと演奏したいと思っています。また、ブラームスやラフマニノフなど、私があまり演奏しない作曲家のレパートリーを広げるのもいいですね。

Q:今回4度目の来日になると思いますが、日本に対してどんな印象をお持ちですか?
私は本当に日本が大好きです。初めて来日したときから、日本の文化や人々のクラシック音楽への強い関心、洗練された人柄に魅了されました。もちろん日本食の大ファンでもあります!

Q:オフの日にはどんなことをして過ごしていますか?
私は家族とは頻繁に会うことができないので、休みのときは家族と一緒に過ごすことが好きです。
自然の中を散歩したり、読書をしたり、映画を観に行くのも好きです。

Q:3年ぶりの来日を楽しみにしている日本のお客様へメッセージをお願いします。
みなさんの素晴らしい国、日本を再び訪れる日を、指折り数えて楽しみにしています。コンサートで多くの皆さんと会えることを願っています。アリガトウ!
 

(協力:株式会社ジャパン・アーツ)


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