理事長ごあいさつ
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2022年4月

理事長ごあいさつ

(公財)埼玉県芸術文化振興財団理事長 加藤容一

当財団の運営につきましては、日頃より格別のご理解、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

新型コロナウイルス感染症は、いまだ収束が見通せない状況にありますが、芸術文化活動全般に大変大きな影響を及ぼしました。一方、この間に芸術文化の重要性や必要性が再認識されるとともに、感染対策等の様々な知見が積み重なってきたこともあり、芸術文化活動を継続させていくことの社会的コンセンサスが得られつつあると考えております。

当財団としましても、万全の感染対策を講じつつ、できるだけ多くの公演や事業をお届けするとともに、ホールや練習室等をご利用者の皆様の利用に供してまいりました。

そして、公演を鑑賞されたお客様からは、感動、安らぎ、勇気などを感ずることができたとの感謝の声を、また、コンサートや発表会などを開催されたお客様からは活動を実践できる喜びの声を直接お聞きし、日々芸術文化のもつパワーや魅力を強く感じているところであります。

当財団では、新型コロナウイルス感染症を契機とした芸術文化を取り巻く環境や人々の感じ方などの変化の中、改めて芸術文化の振興を担う財団の使命、目的、あるべき姿などについて検討し、次のとおり、ミッション、ビジョンを定めました。今後これらを念頭に事業運営を行ってまいります。

【ミッション】:Art for Life-すべての人生に芸術を-
【ビジョン】:アートでつなぐ-人・地域・世界-

 (1)世界に通用する舞台芸術を創造・提供する。
 (2)県民に対し満足度の高い芸術文化活動の実践の場を提供する。
 (3)社会や地域の課題に対し芸術文化活動を通じてその解決に貢献する。

また、今般、彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督に近藤良平氏をお迎えいたしました。近藤氏は次代の舞台芸術の可能性を広げるアーティストであり、高い芸術性と大衆性を両立できる方です。また、ダンスや演劇、音楽など異なるジャンルの融合により新しい表現を創造される一方、障害のある方や地域の方との交流など社会貢献にも積極的であります。
近藤氏の芸術文化活動の基本的な方向性、考え方は、財団のミッション、ビジョンと重なるところが多く、彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督として正に適任の方をお迎えすることができ、大変うれしく思っております。
財団といたしましては、今後、近藤氏とともにこれまで以上に芸術性の高い作品の提供に努めるほか、芸術文化を通して、地域活性化など社会貢献にも更に取り組んでまいりたいと思っております。

引き続き、皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。

2022年4月
公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団理事長
加藤 容一

[プロフィール] (かとう・よういち)

1978年4月 サッポロビール株式会社入社
サッポロ不動産株式会社代表取締役社長
サッポロホールディングス株式会社常務取締役
株式会社さいたまアリーナ代表取締役社長などを歴任
2020年6月 (公財)埼玉県芸術文化振興財団理事長就任

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