Vol.114
2025年4月号
彩の国さいたま芸術劇場
2024年4月
3日(水)10:30/14:30
4日(木)10:30/14:30
5日(金)10:30/14:30
6日(土)10:30/14:30
7日(日)10:30/14:30 (1日2回、計10回上映)
※前売券なし・当日現金支払いのみ・全席自由・各回入替制・整理券制
【問い合わせ先】埼玉映画ネットワーク 048-762-9407
ナチス・ドイツによるロンドン空襲が激しさを増す第二次世界大戦中は、人々にとって”命の水”であるウィスキーが枯渇してしまっていた時代でした。そのような時代に、スコットランドのエリスケイ島沖で大量のウィスキーを積んだ貨物船SSポリティシャン号が座礁した事件があったのです。
本作品は、この実話をもとに描いた物語です。
原作は、英国人作家コンプトン・マッケンジーが1947年に発表した小説「Whisky Galore」(=「たっぷりのウィスキー」という意味)。1949年に初映画化され、名作として多くに人々から愛されてきたオリジナル版を、少年時代からそのリメイクを夢見ていた一人のプロデューサーの熱意により、10年の歳月をかけてついに実現したのが本作品です。SSポリティシャン号に乗船していた士官候補生や座礁した船をいち早く発見した人物など、事件を直接知る人々への丁寧な取材に時間を費やし、まるでウィスキーを熟させるかのように完成したのでした。
メガホンを取ったのは、ベルリン国際映画祭はじめ世界の国際映画祭で多くの受賞歴を誇る名監督ギリーズ・マッキノン。英国アカデミー賞障害功労者に輝いたピーター・マクドゥガルが脚本を務めています。
全編スコットランドでロケが敢行され、当時の面影を残す17世紀に建てられた歴史的建造物など、スコットランドの名所をはじめとした貴重なローケーション撮影による美しい映像にも注目!また本作を彩るユニークでいとおしい島民たちに、見事な息吹を吹き込んだ実力派俳優たちの競演も大きな見どころとなっています。
ディナール英国映画祭オープニング作品、エディンバラ国際映画祭のクロージング作品として上映され、世界の国際映画祭で多くの映画ファンたちから喝采を浴びている本作は、ウィスキーをこよなく愛するユーモラスでお茶目な島民たちと、父と娘の普遍的な愛の物語を情感豊かに描いており、美しいスコットランドの各地で撮影された映像、思わず誰かと踊り出したくなるような心弾む音楽、可愛らしい衣装や小物、おいしいウィスキーが飲みたくなる魅力満載のシーンの数々が、観る者すべての心をほっかり幸せにしてくれるのです。
第二次世界大戦中、ドイツによるロンドン空襲が激しさを増しナチスの手がすぐそこまで迫ってきていたとき、ついにウイスキーの配給が止まってしまう。もはや生活の一部として無くては生きていけないほどウイスキーをこよなく愛するトディー島の住民たちは、そんな状況のなかで完全に無気力に陥っていた…。
ちょうどその頃、オッド軍曹は、島の顔役のひとりである郵便局長ジョセフ・マクルーンの娘ペギーに結婚を申し込むため戦地を離れて島にやってきた。一方マクル ーンのもうひとりの娘カトリーナは、気の弱い学校教師ジョージ・キャンベルと結婚の約束をしたばかりだが、厳格な母親は、ふたりの結婚をなかなか許してくれない。結婚式に必要なウイスキーが無くちゃ結婚もムリ!と周囲から猛反対されて困った状況に…。
そんな時、輸出用に大量のお酒を積んだニューヨーク行きの貨物船ミニスター号が島の近くで濃霧のために座礁して沈み始めたのをきっかけに、状況は好転する。
船を調べるため海に出た島の男たちは、沈没寸前の船から脱出しようとする船員から「船にはニューヨーク向けの輸出用ウイスキーが5万ケースも積まれている」と聞かされる。「これはきっと神様からの贈り物に違いない!」と、島民たちは大喜びする。
この事件はあっという間に島中に知れ渡り、皆でウイスキーの“救出”に取りかかろうとする。しかし、安息日に働くことを牧師に禁じられ、島民たちはしぶしぶ家路に就くが、ウイスキーを“救出”する前に船が沈んでしまうのではないかと、そわそわしながら1日を過ごすのだった。
一方、島の民兵に就任した堅物のワゲット大尉は、船の積み荷を見張るようにとオッド軍曹に命じる。だが、恋人の父親ジョセフに「男性は婚約パーティーを開いて結婚の誓いを立てないかぎり結婚することはできず、婚約パーティーではウイスキーを振る舞わねばならない」という古くからの島の慣習を告げられたオッド軍曹は、ウイスキー“救出”作戦に加担することを決意。わざと島民に自分を捕らえさせる。
そして島民たちは船が沈没する前に、できる限り多くのウイスキーを回収することに成功し島の洞窟の中に隠された。
持ち出されたウイスキーを押収しようと躍起になるワゲット大尉と関税消費税庁、抜け目のない島民たちとの知恵比べが ついに 始まる――!
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上映日時 | 2024年4月 |
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会場 | 彩の国さいたま芸術劇場 映像ホール |
作品情報 | 【監 督】ギリーズ・マッキノン 【原 作】コンプトン・マッケンジー「Whisky Galore」(原題) 【脚 本】ピーター・マクドゥガル 【出 演】グレゴール・フィッシャー、ナオミ・パトリック、エリー・ケンドリック、ショーン・ビガースタッフ、ケヴィン・ガスリー、エディ・イザード、ジェームズ・コスモ (2016年/イギリス/98分) |
主催 | 特定非営利活動法人埼玉映画ネットワーク |
提携 | 彩の国さいたま芸術劇場 |
お読みください | ◆発熱や体調不良時には来館や来場をお控えください。 ◆施設内でのマスク着用は個人の判断となります。混雑時のほか、必要に応じて着用してください。 ◆施設内での咳エチケットや手洗いの励行を推奨します。 ◆スタッフは検温を実施し、健康状態を確認のうえ、異常がある場合は業務につきません。また、手指消毒を実施しています。マスクは必要に応じて着用する場合があります。 ◆会場内は、法令にもとづき機械設備による十分な換気が行われています。 |
料金 (税込) |
【全席自由】 一般1,100円/小中高生600円*(何れも税込) |
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