Vol.111
2024年10月号
埼玉会館
2023年7月
11日(火)10:30/14:30/18:30
【問い合わせ先】 埼玉映画ネットワーク048-762-9407
※前売券なし・当日現金支払いのみ・全席自由・各回入替制・整理券制
1960年、ホロコーストの重要人物のひとりであり世界を震撼させたナチス戦犯アドルフ・アイヒマンが拘束された。
この歴史的捕獲作戦を実現へと導いた陰のヒーローがいた。その男の名はフリッツ・バウアー検事長。この歴史上極めて重要なこの人が、多くのナチスが政府機関に潜んでいた当時、数々の妨害にあいながらも、いかにして消息不明のアイヒマンを発見し、追い詰めていったのか。後に世界中を震撼させたアイヒマン裁判へと繋がる、アイヒマン拘束までを追った、スリリングなサスペンス・ドラマが本作であり、彼の死後長らく封印されていた真実が半世紀を経て初めて明らかにされている。
作品は、権威あるドイツ映画賞で「帰ってきたヒトラー」などの話題作を抑え作品賞・監督賞・脚本賞など最多6冠に輝き、世界中の映画祭を席巻した。メガホンをとったのは、ドイツの気鋭監督ラース・クラウメ。主人公フリッツ・バウアーには「ヒトラー暗殺、13分の誤算」ほか、ハリウッド大作「ブリッジ・オブ・スパイ」にも出演している名優ブルクハルト・クラウスナー。バウアーに協力し共に闘う一方で自ら大きな秘密を抱える若い検事を、「東ベルリンから来た女」「あの日のように抱きしめて」などで日本でも知られるロナウト・ツェアフェルトが演じる。全編を通して印象的に流れるジャズの音色が本作に彩りを加えている。
<極秘作戦>の裏側を濃密かつサスペンスフルなタッチで描いている本作は、上質なミステリー映画さながらのスリルと知的好奇心をかき立てるとともに、人間の尊厳や正義といった普遍的なテーマを力強く伝えている。さらに、1961年のアイヒマン裁判を扱った「ハンナ・アーレント」(彩の国シネマスタジオ2016年8月上映)、1963年~1965年アウシュヴィッツ裁判を題材にした「顔のないヒトラーたち」の”前日談”ともいえる歴史映画ファン必見の一作といえよう。
1950年代後半のドイツ・フランクフルト。自身がユダヤ人でもあり、デンマークでの亡命から戻って以来ずっと第三帝国の犯罪をドイツで告発することに執念を燃やす検事長フリッツ・バウアー。彼のもとに、ユダヤ人移送=”最終的解決”を計画実行したナチス親衛隊中佐で逃亡中のアドルフ・アイヒマンの潜伏に関する手紙が届く。
しかし、ドイツ国内に巣食うナチス残党の妨害や圧力にさらされるバウアー。
ドイツの司法システムを信用できなくなった彼は、国家反逆罪にも問われかねない危険を顧みず、イスラエル諜報部モサドにアイヒマンの極秘情報を渡す。
孤立無援の苦闘を強いられるバウアーであったが、彼の行動は決してドイツ人への復讐心からではなく、故国の将来を思って起こしたものだった・・・。
日時 | 2023年7月 |
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会場 | 埼玉会館 小ホール |
作品情報 | 【監 督】 ラース・クラウメ 【出 演】 ブルクハルト・クラウスナー、ロナウト・ツェアフェルトほか
(2015年/ドイツ/105分) |
主催 | 特定非営利活動法人埼玉映画ネットワーク |
提携 | 埼玉会館 |
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料金 (税込) |
【全席自由】 |
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