Vol.111
2024年10月号
彩の国さいたま芸術劇場
2021年8月
4日(水)10:30/14:30
5日(木)10:30/14:30
6日(金)10:30/14:30
7日(土)10:30/14:30
8日(日)10:30/14:30
(1日2回、計10回上映)
※前売券なし・当日現金支払いのみ・全席自由・各回入替制・整理券制
※上映会は当面のあいだ入場制限を継続する予定です。
ロンドン大人気デリ「オットレンギ」全面協力!
「ロンドン」の今がギュっと詰まったお菓子屋さんの物語。
悲しい過去も、大切な想い出も。すべての愛が詰まったお菓子、あります。
ようこそ洋菓子店<ラブ・サラ>へ。
色とりどりの絶品スイーツ満載!美味しいひとときを召し上がれ。
日本の映画ファンには嬉しいサプライズも。
<ラブ・サラ>の運命を大きく変える日本発のあのケーキも登場!
監督のエリザ・シュローダーは、結婚を機にドイツからイギリスに移住し、映画の舞台となったノッティングヒルに11年以上暮らしている。ロンドンのゴールドスミス大学の映画制作コースで修士号を修得後、友人とレインスタープロダクションを設立。カップケーキ職人の短編ドキュメンタリーやテレビドラマ、広告映像などを手掛けてきた。そして大学院在学中から企画と脚本を温めていた本作が、念願の初長編監督デビュー作となった。
趣味はお菓子作り。幼い頃からケーキやスイーツに関わるものすべてに関心があった彼女は、家族との暮らしの重要な部分をお菓子作りが占めてきたという。監督にとってお菓子作りは、愛情と一緒に過ごす家族との時間を象徴している。そして数年前に母親を亡くしたことをきっかけに、死というテーマを、暗い抑圧されたトーンではなく、希望と生命を感じさせる、尊厳ある方法で描きたいと思った。こうして、死を悼む一方で、死者の思い出が生き続け、死者が誇りに思ってくれるような人生の選択をすることを大切にした人々の映画が描かれることとなった。この作品では、お互いを愛しているにも関わらず、繋がりを持つ方法を見いだせずにいる、年齢も環境も全く違う女性たちがメインキャストとして登場する。三世代の人々の物語とすることで、女性が人生の異なるフレーズにおいて持つ、それぞれの強さ、個性、願望や葛藤を織り込むこととした。その一方で、サラの死とその洋菓子店という共通項で三人が団結することによって、困難を克服して、美しいものを作り出すとともに、お互いに影響を与え合うことによって強くなれることを表現したかったと監督は思いを語ってくれた。三世代の女性たちの関係と絆が描かれることで、少なくともキャラクターの誰か一人に共感することができるとともに、映画を見る我々にも、しなやかでたくましく生きる力を与えてくれるのではないだろうか。
三人の女性を演じるのは、「最も成功した英国女優のひとり」と評され、2019年4月の彩の国シネマスタジオ上映作品『輝ける人生』(’17)にも出演していた個性派女優セリア・イムリー。彼女が突然亡くなったサラの母親として登場するほか、その孫娘役でシャノン・ターベット(『暮れ逢い(’13)』)、サラと一緒に洋菓子店をオープンするはずだった親友役で、シェリー・コン(『チャーリーとチョコレート工場(’05)』)。さらに洋菓子店<ラブ・サラ>のパティシエに応募するスターシェフ役でルパート・ペンリー=ジョーンズ(『マッチポイント(’05)』)が3人に絡んで物語は進んでゆく。
ところで、監督が住むノッティングヒルが映画の舞台となったことにも大きな意味があるという。ロンドン西部の高級住宅地であるこの街には、世界中から様々なバックグラウンドを持つ人々が集まり、多様性と様々な色彩であふれ、豊かなインスピレーションを与えてくれるところなのだ。お菓子作りを通した異文化体験をすることで、多様な文化を持つ、るつぼとしてのロンドンを映し出し、今後もロンドンがオープンで多様性を有する誇りの持てる街であり続けてほしいという監督の願いが込められている。そしてこの街には、おしゃれなカフェやレストランが軒を連ね、生鮮品からアンティークまで並ぶ賑やかな人気スポット、ポートベロー・マーケットがあるだけではなく、石を投げれば洋菓子店に当たるといわれるほど、名店が密集する激戦地でもある。困難に立ち向かいながらも知恵と努力を重ねる<ラブ・サラ>のサクセスストーリーを盛り上げる舞台としても最高のシチュエーションであるだけなく、映画作りにも大いに役に立つことになった。登場するお菓子を街中のお菓子屋さんから探すことができただけでなく、撮影現場のスタッフ・キャスト全員がおいしいお菓子に囲まれて仕事をすることで、これ以上のない舞台環境の映画制作現場となったからだ。
さらに、素晴らしい菓子店の協力を得ることにもなった。スクリーンに所狭しと並ぶお菓子とパンは、スイーツ好き垂涎のラインナップだが、それらを手掛けたのは、ロンドンNO.1シェフ、ヨタム・オットレンギ率いる有名デリ<オットレンギ>だ。洋菓子を通じて伝統と多文化が入り混じるロンドンの今を見せてくれている。
そんな人々の感情とお菓子の変化がリンクする『ノッティングヒルの洋菓子店』<ラブ・サラ>をご堪能あれ!
ロンドン西部、ノッティングヒル。名店で修業を積んだパティシエのサラと親友のイザベラの二人は、長年の夢だった自分たちの店をオープンすることに。
ところが、事故でサラが急死する。
夢を諦めきれないイザベラとサラの娘クラリッサは、サラと絶縁していた彼女の母親ミミを巻き込んで、パティシエ不在のまま洋菓子店<ラブ・サラ>の開店に向けて走り出す。突然、かけがいのない人を失った三人の女性たちは、人生に残された時間は意外と短いのかもしれないことに気づき、本当の自分になるための夢を追いかけることにしたのだった。
そんな3人の前に現れたのは、ミシュラン二つ星レストランで活躍するスターシェフのマシュー。輝かしいキャリアと高給を捨て、何故か<ラブ・サラ>のパティシエに応募するために店を訪れてきた。というのも、20年前ガールフレンドだったサラから逃げた過去を持っていた彼は、あることを償いたいという想いを秘めていた・・・・。
それぞれの想いを抱えた4人は、サラの夢をかなえるために1軒の小さな洋菓子店を舞台に奮闘することに・・・・。
上映日時 | 2021年8月 |
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会場 | 彩の国さいたま芸術劇場 映像ホール |
作品情報 | 【監 督】 エリザ・シュローダー 【脚 本】 ジェイク・ブランガー 【出 演】 セリア・イムリー、シャノン・ターベット、シェリー・コン、ルパート・ペンリー=ジョーンズ、ビル・パターソン
(2020年/イギリス/98分)
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主催 | 特定非営利活動法人埼玉映画ネットワーク |
提携 | 彩の国さいたま芸術劇場 |
必ずお読みください | ◆マスクを着用されていない方はご入場いただけません。会場内では常時マスクの着用をお願いいたします。 ◆受付時に検温を実施します。37.5度以上の熱があった場合は、入場をお断りさせていただきます。予めご了承ください。 ◆新型コロナ感染症拡大防止の対策のため、入場にあたってお名前と連絡先の記入をお願いしています。 ◆上映会は当面のあいだ入場制限を継続する予定です。 ※新型コロナウイルス感染症拡大防止対策についての詳細はこちらもあわせてご確認ください。ご来場の前にご一読をお願いいたします。 |
料金 (税込) |
【全席自由】 一般1,100円/小中高生550円*(何れも税込) |
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