Vol.112
2024年12月号
彩の国さいたま芸術劇場
2019年9月
19日(木) 10:30/14:30
20日(金) 10:30/14:30
21日(土) 10:30/14:30/18:00
22日(日) 10:30/14:30★
23日(月祝) 10:30/14:30
※前売券なし・当日現金支払いのみ・全席自由・各回入替制・整理券制
★アフタートーク:9月22日(日)14:30の回終了後、さいたま国際芸術祭2020のディレクターで映画監督の遠山昇司さんのトークがあります。お楽しみに。
出逢い、生活、思い出、そして人生。
まるで古いアルバムををめくるような顔、顔、顔。
映画監督アニエス・ヴァルダと、写真家でアーティストのJR。フランスの田舎町を旅しながら人々とふれあい育む友情。年の差54歳のでこぼこな二人が、幸せの<おみやげ>をこぼしていく。もう会えない人、もう見られない風景、人生を一歩一歩ふりかえる旅。
「ヌーヴェルヴァーグの祖母」とも呼ばれる女性映画監督の先駆であり、2015年にはカンヌ国際映画祭で史上6人目となるパルム・ドール名誉賞、2017年には60年以上にもわたる映画作りの功労が認められアカデミー名誉賞を受賞した巨匠アニエス・ヴァルダ。そして、大都市から紛争地帯、様々な場所で、そこに住む人々の大きなポートレートを貼り出す参加型アートプロジェクト「Inside Out(インサイド・アウト)」で知られる写真家・アーティストJR(ジェイアール)。
『顔たち、ところどころ』は、そんな二人がフランスの田舎を旅しながら、村々に住む市井の人々とふれあい、作品を一緒につくり残していく、ロードムービー・スタイルのハートウォーミングなドキュメンタリーです。
辛口批評サイトとして知られる「ロッテン・トマト」では2018年2月22日現在で100%という驚異の満足度を示し、メディアでも「大いに感動させられ、面白く、すべてが素晴らしい」(INDIEWIRE)、「忘れられない一本」(The New York Times)、「完璧!!!」(Rolling Srone)と絶賛評が並んでいます。
第70回カンヌ国際映画祭にて最優秀ドキュメンタリー賞ルイユ・ドール(金の眼賞)、同年のトロント国際映画祭では最高賞にあたるピープルズ・チョイス・アワード(観客賞)のドキュメンタリー部門を受賞。また、第90回米国アカデミー賞、第43回セザール賞にもノミネートされるなど、世界の映画祭を席巻しました。
映画監督のアニエス・ヴァルダ(作中で87歳)と、写真家でアーティストのJR(作中で33歳)は、ある日一緒に映画を作ることにした。JRのスタジオ付きトラックで人々の顔を撮ることにした二人は、さっそくフランスの村々をめぐり始めた。旅の条件は、”計画しないこと”。
炭鉱労働者の村に一人で住む女性、ヤギの角を切らずに飼育することを信条とする養牧者、港湾労働者の妻たち、廃墟の村でピクニック、アンリ・カルティア・ブレッソンのお墓、ギイ・ブルタンとの思い出の海岸。JRの100歳になる祖母に会いに行き、J.L.ゴダールが映画『はなればなれに』を作ったルーブル美術館の最短見学記録を塗り替えたり・・・・・・・。アニエスのだんだん見えにくくなる目、そしてサングラスをけっして取ろうとしないJRにやきもきしながらも、時に歌い、笑いながら、でこぼこな二人旅は続く。
フランスの田舎町をめぐり出会ったのは、美しい風景と、たくさんの顔、顔、顔。「JRは願いを叶えてくれた。人と出会い顔を撮ることだ。これなら皆を忘れない」とアニエスはつぶやく。願いを叶えてくれたお礼にと、彼女はJRにあるプレゼントをするが・・・・・・・・。
アフタートークを開催します。ゲストは、さいたま国際芸術祭2020のディレクターで映画監督の遠山昇司さん。映画監督ならではの視点で本作について語っていただく予定です。乞うご期待!
【日 時】2019年9月22日(日)14:30の回終了後
【ゲスト】遠山昇司(とおやま・しょうじ/映画監督、さいたま国際芸術祭2020ディレクター)
上映日時 | 2019年9月 |
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会場 | 彩の国さいたま芸術劇場 映像ホール |
作品情報 | 【監督・脚本・ナレーション】アニエス・ヴァルダ、JR 【出 演】アニエス・ヴァルダ、JR 【音 楽】マチュー・シェディッド(-M-)
(2017年/フランス/89分)
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主催 | 特定非営利活動法人埼玉映画ネットワーク |
提携 | 彩の国さいたま芸術劇場 |
料金 (税込) |
【全席自由】 |
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