彩の国さいたま芸術劇場

シネマ・イベント

彩の国シネマスタジオ
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』

2025年5月

 21日(水)10:30/14:30
 22日(木)10:30/14:30
 23日(金)10:30/14:30
 24日(土)10:30/14:30
 25日(日)10:30/14:30      

(1日2回、計10回上映)

※前売券なし・当日現金支払いのみ・全席自由・各回入替制・整理券制

◎24日(土)14:30の回終了後、アフターイベント開催!

 

【問い合わせ先】埼玉映画ネットワーク 048-762-9407

 

君とネコの思い出が、永遠に僕を守ってくれる。

夏目漱石にも影響を与え、英国で爆発的な人気を博したネコ画家ルイス・ウェイン。彼を守り続けた妻とネコとの愛の物語。

 

19世紀末から20世紀にかけて、イギリスで大人気だったイラストレーター、ルイス・ウェイン。夏目漱石の「吾輩は猫である」に登場する、絵葉書の作者だとも言われている。彼が描いたネコは、愛らしくてコミカル、生き生きとしたタッチで今にも絵から飛び出してきそうなものばかり。そんな絵を残したルイス・ウェインとは、どんな人物だったのか?ネコを描き始めたきっかけと理由とは? そこには、周囲からの大反対のなか結婚し、3年後にこの世を去ってからも、その愛で夫を生涯守り続けた妻エミリーと、親友であり人生の師でもあるネコのピーターとの物語があった。

出演は、ベネディクト・カンバーバッチ(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)、クレア・フォイ(『ファースト・マン』)。監督は、俳優・監督としても、その才能が注目されている日系英国人のウィル・シャープ。

たとえ命が尽きても、愛は残された者と共に生き続ける—その美しくも貴い真実を観る者に信じさせてくれる、優しく温かな愛の物語が誕生した。

 

 

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プロダクション・ノート

本作の共同脚本と監督を務めたウィル・シャープは、ルイス・ウェインの映画を作ろうとした理由をこう語る。「初めてルイスの作品を見た時、日常生活の些細な事柄が楽しく描かれたユーモア溢れる絵でありながら、時々不安や心配、そして悲しみさえもが底に流れていることに共感した。彼の人生についても知りたいと考え読めば読むほど、いくつもの難題に恐れることなく挑む勇気に感銘を受けた。オデッセイのような壮大な人生だと感じたし、そこには僕らの気持ちを高めてくれるストーリーがあると確信した。」

脚本作りに際してシャープが考えた、ルイスの人生を描くためのロードマップは、彼とエミリーのラブストーリーだった。若い時に妻を亡くしたことで、ルイスの物語には別れによる深い悲しみというテーマもある。シャープは、「すべてが愛という傘の下で結びついている。心が痛むのは、エミリーを真に愛したからだとルイスは気づく。そしてエミリーと猫のピーターへの愛のおかげで、自分の周りにある愛、つまり友人や家族や作品を楽しんでくれる人々に感謝することができたということにも気づく。それらすべてが愛だ。彼が愛とは何かを学ぶのを手助けした存在として、エミリーを描きたかった」と解説する。

 

 

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大きなカンヴァスのような彼の人生を、ごく若い頃から最期まで演じられるというのは、とても大きな魅力だった

脚本を読んで出演を即断したベネディクト・カンバーバッチは、「ルイスの物語は感動的だ。あれほどの芸術的な才能があって、いくつもの悲劇を経験した。とにかく並外れた人生だ。本作では、ルイスがそのキャリアを通して、科学、特に電気に魅了され続けたことと、彼のメンタルヘルスの問題も描いている。でもその中心には、素晴らしいラブストーリーがある。観た人はきっと、ルイスが大好きになり、エミリーが大好きになる。そして、映画全体を支えている二人の関係にも魅了される。彼は様々な世代の人たちに愛され、尊敬された。大きなカンヴァスのような彼の人生を、ごく若い頃から最期まで演じられるというのは、とても大きな魅力だった」と語る。

 

あらすじ

イギリスの上流階級に生まれ、父亡きあと一家を支えるためにイラストレーターとして活躍するルイス。妹の家庭教師エミリーと恋におちた彼は、大反対する周囲の声を押し切り結婚するが、まもなくエミリーは末期ガンを宣告される。

庭に迷い込んだ子猫にピーターと名付け、エミリーのために彼の絵を描き始めるルイス。深い絆で結ばれた“3人”は、残された一日一日を慈しむように大切に過ごしてゆくが、ついにエミリーがこの世を去る日が訪れる。以来、ピーターを心の友とし、ネコの絵を猛然と描き続け大成功を手にしたルイスは、やがて「どんなに悲しくても描き続けて」というエミリーの言葉の本当の意味を知る—。

 


◎アフターセミナー

◇日時:2025年5月24日(土)14:30の回終了後

◇場所:彩の国さいたま芸術劇場 映像ホール

◇ゲスト:氏家 理恵 (うじいえ・りえ)さん |聖学院大学 人文学部 欧米文化学科 教授

公演インフォメーション

上映日時

2025年5月
21日(水) 10:30/14:30
22日(木) 10:30/14:30
23日(金) 10:30/14:30
24日(土) 10:30/14:30
25日(日) 10:30/14:30

会場

彩の国さいたま芸術劇場 映像ホール

作品情報

原案:サイモン・スティーブンソン

脚本:サイモン・スティーブンソン ウィル・シャープ

監督:ウィル・シャープ

出演:ベネディクト・カンバーバッチ、クレア・フォイ、アンドレア・ライズボロー、トビー・ジョーンズ 、and オリヴィア・コールマン(ナレーション)

2021年/イギリス/英語/111分/スタンダード/原題:The Electrical Life of Louis Wain

主催

特定非営利活動法人埼玉映画ネットワーク

共催

公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団(彩の国さいたま芸術劇場)

 

チケットインフォメーション

料金
(税込)

【全席自由】

一般1,100円/小中高生600円*(いずれも税込)

※前売券なし・当日現金支払いのみ・各回入替制・整理券制

*学生証を確認する場合がございます。

 

オンラインチケット予約
SAFメンバーズ会員の方 一般の方

※当日券はご予約いただけません。