Vol.113
2025年2月号
埼玉会館
2025年4月
11日(金)10:30/14:30/18:30
【問い合わせ先】 埼玉映画ネットワーク048-762-9407
※前売券なし・当日現金支払いのみ・全席自由・各回入替制・整理券制
※本作はPG12となります。
◎14:30の回終了後に、アフターセミナーあり
息子が父を超えるとき、何を想うのか
見たことのない圧巻のエンディングに拍手喝采!『コーダ あいのうた』製作陣が贈る、ふぞろいな家族の再起に心打たれる—
主人公ドニを演じるのは『ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール』(03)で実生活でも夫婦であるシャルロットと共演・監督を果たしたイヴァン・アタル。ピエール・アルディティやミュウ=ミュウなどフランスを代表する名優たちが家族の葛藤のドラマを見事に描き出す。監督は俳優としても活躍するブリュノ・シッシュ。プロデューサーにはアカデミー賞作品賞受賞『コーダ あいのうた』(22)のフィリップ・ルスレらが参加。親子の対峙と再起の物語を彩るのは、数々のクラシックの名曲たち。世界最高峰<ミラノ・スカラ座>の豪華絢爛、大迫力の熱い演奏シーンは必見!子が親を超えるとき、父は、息子は、何を思うのか。初めて二人が親子として向き合った時、誰も見たことのない驚きのステージが生まれる!
物語を彩るクラシックの名曲たち
ブラームス「間奏曲第7番」/シューベルト「セレナーデ」/ラフマニノフ「ヴォカリーズ」/ドヴォルザーク「母が教えてくれた歌」/ベートーヴェン「交響曲第9番」/モーツァルト「ラウダーテ・ドミヌム」/モーツァルト「フィガロの結婚 序曲」/モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲第5番」・・・ほか多数
監督 ブリュノ・シッシュへのインタビュー
『ふたりのマエストロ』のアイデアはどこから得ましたか?
—コメディー映画の撮影後、プロデューサーで友人のフィリップ・ルスレから次のアイデアを尋ねられたんだ。次作は僕のような中年の息子と年老いた父親の物語を考えていた。すると彼は、この映画の原作となったイスラエルの監督で脚本家ヨセフ・シダーの映画『フットノート』をリメイクする権利が得られることを教えてくれた。その映画を観て、確かに何かできると思った。賞の授与の手違いから、子が親を超えるというテーマがあった。
シダーの映画は、登場人物2人がトーラー(ユダヤ教の教え)を専門とした大学教授だったから、リメイクに乗り出せずにいた。だから、歯医者の父と外科医の兄弟を持つ自分の環境を基に、医療のような競争分野を舞台にさらに想像を膨らませていったんだ。あと、僕は歴史が好きだから、歴史家の親子を主人公にして、どちらかがボーマルシェ賞を受賞することも考えた。友人のオペラ歌手に本作の要点を話したら、義父と夫の話のようだと教えてくれたんだ。彼女の義父と夫は、2人ともバイロイトで指揮するのを夢見るオーケストラの指揮者だった。すぐにフィリップ・ルスレに連絡して、テーマを見つけたと伝えたよ。それに、僕は大のクラシック音楽好きでもあったからね。
* * *
オーケストラの指揮者について脚本を書くほど、クラシック音楽に夢中なんですか?
—クラシック音楽が大好きなのは事実だけど、本作は自叙伝から多くの着想を得ている。小澤征爾と村上春樹の上質な対談集『小澤征爾さんと、音楽について話をする』には、すごく助けられた。この本から、映画で語られるスカラ座のブーイングについての逸話を見つけたよ。本作でちらつく小澤征爾の影は、ある意味で映画の基軸となっている。…
最悪の不協和音は、やがて圧巻のフィナーレへ—!父と息子は渾身のタクトで自らの音楽を再び輝かせる!
父も息子も、指揮者の親子。父・フランソワ・デュマール(ピエール・アルディティ)は、輝かしいキャリアを誇る大ベテラン。息子のドニ・デュマール(イヴァン・アタル)は指揮者として才能を発揮し、今や飛ぶ鳥を落とす勢い。ある日、父へ一本の電話が。それは夢にまで見た世界最高峰<ミラノ・スカラ座>の音楽監督就任の依頼だった。しかし、ドニは父の偉業を素直に喜ぶことができないでいた。翌日、ドニにスカラ座の総裁から呼び出しが。なんと父への依頼は、息子への依頼の誤りだった。ドニは父に真実を伝えなければいけない苦渋の選択を迫られる—。
◎アフターセミナー
◇日時:2025年4月11日(金)14:30の回終了後
◇場所:埼玉会館 小ホール
◇ゲスト:中川 真文(なかがわ・まさふみ) さん | 編曲家/指揮者/音楽教室講師
日時 | 2025年4月 |
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会場 | 埼玉会館 小ホール |
作品情報 | 監督・脚本:ブリュノ・シッシュ 出演:イヴァン・アタル、ピエール・アルディティ、ミュウ=ミュウ、キャロリーヌ・アングラーデ、パスカル・アルビロ、ニルス・オトナン=ジラール 2022年/フランス/88分/シネスコ/原題:MAESTRO(S)/PG12
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主催 | 特定非営利活動法人埼玉映画ネットワーク |
共催 | 公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団(埼玉会館) |
料金 (税込) |
【全席自由】 ※本作はPG12となります。 |
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