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彩の国さいたま芸術劇場 |

演劇

【速報】2024年7月・8月、親子で楽しめる新作音楽劇『死んだかいぞく』上演決定!

2024年3月01日


三日月のよる、ふねの うえで かいぞくが はらを さされた。
いつも いばってばかりいるから。
ほんとうは つよいらしいけれど、
いつも よっぱらっていたから かんたんに さされた。(本文より)


絵本の常識を打ち破るような 1 ページから始まる『死んだかいぞく』。
刺されて体の動かない「かいぞく」は、海の生き物たちに身に着けていたものや体の一部を次々と奪われながら海の底へと沈んでいきます。

詩的な言葉と美しいイラストで描かれた本作は、「死」という誰にとっても身近でありながら、普段は目を背けがちなモチーフから「生」を見つめなおす作品です。

この絵本を舞台化するにあたり、脚本・演出を務めるノゾエ征爾は「かいぞく」が自らの人生を回想するシーンを書き加え、死へと向かう「かいぞく」の体とは逆行して、物語は生の起源へと向かっていきます。

人生で何が一番大切だったのか? 最後に残るものとは何か?

主役の「かいぞく」役には舞台を中心に映画、ドラマに数多く出演し、唯一無二の存在感を放つ山内圭哉が決定。
原作者の下田昌克自身が舞台美術・衣裳・小道具デザインを手掛け、ノゾエ作品には欠かせない田中馨の音楽とともに、大人から子供まで楽しめる音楽劇としてお届けします。

どうぞご期待ください。

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[スタッフ・キャストコメント]
下田昌克(原作/美術・衣裳・小道具デザイン)
主人公は殺されたかいぞくです。
死んでいるので絵本の中ではまったく動きません。
しかも舞台は夜の海の中、、、真っ暗です。
さてどうしましょう?どうなるんでしょう?ノゾエさん!
すごく楽しみにしてます。

 

 

ノゾエ征爾(脚本・演出)
タイトルの通り、かいぞくが死ぬところから始まるわけです。なんて絵本だって?とんでもない。なんて美しいお話なのだと、そう深く魅了されたこの物語を、おこがましくも舞台化したいなどと思い続けて、こうして実現させていただける運びとなり、感謝と喜びに満ちております。素晴らしい俳優さんと音楽家、スタッフさんも揃い、原作の下田さんも美術に衣装にと参戦してくださる。探検隊としてはこれ以上ない布陣と思われます。この夏、いい歳の者たちで汗まみれになって、きっとキラキラのお宝をみつけてみせます。

 

 

 

山内圭哉(出演)
まず殺されるところから始まり、奪われ続けていくだけのこの不思議な「死んだかいぞく」という作品を、どのように舞台にのっけるのか?原作ファンのみならず、かいぞくを演じさせていただく私自身とても興味があります。
ノゾエさんはじめスタッフの皆様、共演者の皆様と共に、この「死んだかいぞく」の世界を存分に堪能したいと思っております。

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[公演概要]
音楽劇『死んだかいぞく』(ポプラ社の絵本『死んだかいぞく』より)

 

原作/美術・衣裳・小道具デザイン:下田昌克
脚本・演出:ノゾエ征爾
音楽:田中 馨

 

出演:山内圭哉 他

 

2024年
7月下旬 さいたま公演(会場:彩の国さいたま芸術劇場 小ホール)
8月   国内ツアー公演

 

主催・企画・製作:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団