Vol.113
2025年2月号
彩の国さいたま芸術劇場 |
吉田鋼太郎 彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督から皆様へ
このひと月、僕達キャスト、スタッフ、プロデューサー全てのジョン王メンバーはパドックでゲートがオープンする瞬間を待つ競走馬のようでした。でも今回ゲートは開きませんでした。
そして幾ステージかをやはり中止せざるを得なかった前公演『ヘンリー八世』の雪辱を大いに果たす意気込みだったのですが、それも叶いませんでした。残念です。
残念ではありますが気を取り直して又前を向いて準備をします。必ず近い将来、極近い将来『ジョン王』も『ヘンリー八世』も上演しようと思っています。
又、彩の国さいたま芸術劇場で皆様にお目にかかれる事、楽しみにしております。それまでどうぞ皆様も、呉々もお元気でお過ごし下さい。
彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督
吉田鋼太郎
干支を一周廻ろうとしているときにとうとう久しぶりに彩の国さいたま芸術劇場の板の上に戻れること、非常に楽しみにしていたのですが、今回は叶わず残念です。
楽しみにしてくれていた方々も同じように感じてくれているのではないでしょうか。
しかし、残念残念ばかり言っていても先には進めないので前を向きたいと思います。
幸い、先日演出の吉田鋼太郎さんより「お陰で演出を練る時間が一杯出来たよ」という心強い連絡を頂き、また新たな楽しみが出来ました。
ですが、練れる時間がたっぷりあるなかで5、6周廻りに廻っておかしな演出にたどりつきやしないかと一抹の不安を抱え始めたのも事実です。笑
とにかく、今回声をかけてくれた皆さんの気持ちに答えるべく、小栗も必ず戻って参りますので、皆様もまた戻ってきていただけたらと思います。
それでは、またその時。
小栗 旬
どんなに大きな戦争や感染病があっても演劇はなくなりませんでした。今回もきっとそうです。
ぼく達は必ずまた立ち上がります。だからお客様、与野本町の皆様、この世界に夢を抱いて演劇学校や劇団に入ることになっていた若いみんな、どうかもう少しだけお待ちください。
甚だ僭越ですが、ぼく達はこれからも演劇の力を通じて、皆様の人生をささやかに明るく照らして行くことを、俳優養成の教育が再開されることをお約束します。
2020年5月12日
蜷川さんの命日に寄せて。
横田栄司
<彩の国シェイクスピア・シリーズ第36弾『ジョン王』公演詳細はこちら>
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