Vol.111
2024年10月号
彩の国さいたま芸術劇場 |
マームとジプシーの藤田貴大が初めて取り組む、4歳から大人まで一緒に楽しむ演劇『めにみえない みみにしたい』に、
ミュージシャン・原田郁子、ファッションブランド・suzuki takayukiの参加が決定しました。
「クラムボン」やソロアーティストとしてオリジナリティあふれる活動を続ける原田郁子。藤田作品には、藤田の
代表作のひとつ、『cocoon』以来の参加となります。満を持して再び行われる2人の共同作業にご期待ください。
一方、suzuki takayukiは、『cocoon』以来、何度となく藤田作品とコラボレーションを重ねて来た、“盟友”とも言える
ファッションブランド。「4歳から楽しめる作品」という、これまでの藤田作品とは大きくコンセプトの異なる本作で、
どんな新しい展開が生まれるのか注目です。
郁子さんの音と、スズキさんの布が、空間にて、時間といっしょに混ぜこぜになって、そこには誰がいてもよくて、
声をだしても、なにかに触っても、じっとしていても、ただ見つめていたり、ただ聞いていたりしていてもよくて、
そしてそこにはかつて誰しもがいたことがあるような、そんな体験ができるものを、やわらかい空気のなかでつく
っていきたい。しかしこんなことができるのも演劇だからだし、これ自体が紛れもなく演劇の姿なのかもしれない。
そんなことをかんがえながら。
2018.4.5 藤田貴大
<プロフィール>
藤田貴大(ふじた・たかひろ)
マームとジプシー主宰/演劇作家。北海道伊達市生まれ。桜美林大学文学部総合文化学科にて演劇を専攻。2007年マームとジプシーを旗揚げ。以降全作品の作・演出を担当し、演劇作品を発表。象徴するシーンのリフレインを別の角度から見せる映画的手法が特徴。11年、三連作『かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。』で第56回岸田國士戯曲賞を26歳で受賞。14年、横浜市文化・芸術奨励賞受賞。
原田郁子(はらだ・いくこ)
福岡県福岡市生まれ。1995年にスリーピースバンド「クラムボン」を結成。歌と鍵盤を担当。バンド活動と並行して、さまざまなミュージシャンと共演、共作、ソロ活動も精力的に行っており、『ピアノ』(04 年)、『気配と余韻』『ケモノと魔法』『銀河』(ともに 08 年)のソロアルバムを発表。2010年、吉祥寺のイベントスペース&カフェ『キチム』の立ち上げに携わる。2013年&2015年、劇団マームとジプシーの公演『cocoon』の音楽を担当。今年はクラムボンが6月より、『モメントe.p. 3』の発売、3度目の直売「モメントツアー2018」を予定している。
suzuki takayuki
東京を代表するファッションブランドの一つ。デザイナーのスズキタカユキは、2009年にVogue Italiaが選ぶ世界の新鋭デザイナー10名の中の一人として選ばれ、ミラノでの合同ショーに参加。様々な企業とのコラボレーションや、ダンス・ミュージシャン・舞台の衣装、美術なども多数手がけている。近年ではインドネシア、ASEAN内でも精力的に発表をし、ファッション分野に限らず幅広い活動を行っている。
http://suzukitakayuki.com/wordpress/
■公演詳細ページはこちら
MOVIE Information
SOCIAL NETWORKING SERVICE