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彩の国さいたま芸術劇場 |

演劇

シニア世代のための芸術クラブ活動《ゴールド・アーツ・クラブ》が本格始動!

2017年12月26日

高齢者がもっと輝く未来へ

60+のための芸術クラブ活動を本格始動 !

《ゴールド・アーツ・クラブ》

 

2017年度の活動「ノゾエ征爾演劇ワークショップ2018」開催について



 


埼玉から、高齢者が輝く未来へ



彩の国さいたま芸術劇場では、2006 年に故蜷川幸雄が芸術監督に就任するにあたり、第一に取り組むべき事業として 55 歳以上の高齢者のみからなる演劇集団「さいたまゴールド・シアター」を創設。蜷川芸術監督の強力なリーダーシップのもと、豊かな人生経験を活かした世界でも類のない演劇表現に挑んできました。超高齢社会へと突き進む日本の社会状況とシンクロしながらの演劇活動では、老いをめぐる数々の困難に直面。模索の中で、普通の生活者である団員たちが瑞々しく輝きを放つ姿は、国内外で多くの皆さまの共感を得てきました。

また 2016 年 12 月には、「より多くの高齢者に演劇をとおして輝いて欲しい」という蜷川芸術監督の発案により、《1 万人のゴールド・シアター2016》を開催(主催:埼玉県・公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団)。生活環境、年齢、体力もさまざまな一般公募で集まった 60 歳以上の約 1,600 名の出演者が、蜷川芸術監督から演出を引き継いだノゾエ征爾のもと、弾けんばかりのエネルギー でさいたまスーパーアリーナの大舞台を満たしました。
これらはいずれも、高齢者がよりいきいきと暮らしていく社会の実現に向けて、芸術が大きな力を 発揮する可能性を、強く感じさせる機会となりました。

先進国のなかでも最も速いスピードで高齢化が進む日本。超高齢社会に突入した今、そして未来に向けて、芸術のもつ創造性によって、私たちはこの社会課題に対応することができるのではな いか、それが公共劇場の役割の一つであると、私たちは考えています。超高齢社会にあって芸術 文化は何ができるのか、劇場は地域に何をもたらすことができるのか。その新たな試みが、この 《ゴールド・アーツ・クラブ》設立です。

 


《ゴールド・アーツ・クラブ》とは



《ゴールド・アーツ・クラブ》は、「1 万人のゴールド・シアター2016」の成果をさらに発展させるべく、今年度新たに埼玉県と当財団が創設した、60 歳以上を対象とした芸術クラブ活動です。演劇をはじめさまざまな舞台芸術のプログラムで継続的に表現活動に親しみ、老年ライフを生き生きと過ごしていただくことを目指しています。初年度となる今回はまず、昨年 12 月に開催された「1 万人のゴールド・シアター2016」の参加者を対象に募集したところ、1,000 人を越える参加申込がありました。 アーツ・クラブの活動は、9 月に開催された「世界ゴールド祭 キックオフ!」のシンポジウムやダンス・ワークショップへの参加を皮切りに、「1 万人〜」を成功に導いたノゾエ征爾による演劇ワークショップで、2018 年 1 月、本格始動します。新年から始まるワークショップにはアーツ・クラブ登録者約 1,000 人のうち、758 名(12 月 15 日現在)が参加を表明しており、希望者全員とともに新しい活動のスタートを切ります。
 


「ノゾエ征爾演劇ワークショップ2018」



「1 万人のゴールド・シアター2016」の脚本・演出を手がけたノゾエ征爾が、引き続きゴールド・アーツ・クラブでも、初年度のメイン・プログラムである演劇ワークショップを率います。ワークショップ開始は、新年 1 月 6 日から。2 月末まで約 2 ヶ月のワークショップを重ね、彩の国さいたま芸術劇場大ホールで成果発表を行います。ワークショップでは発声や動きの稽古など演劇の基礎から始め、 歌、楽器演奏、ダンスなど多彩な要素を織り交ぜた表現を目指していきます。題材は、フランスを代表する劇作家モリエール(1622-1673)の傑作喜劇『病は気から』に、ノゾエ自身による潤色版 で取り組みます。本作を高齢者が演じると、どのような表現がそこから立ち現れるのか。ゴールド・ アーツ・クラブならではの演劇表現を探求していきます。

 


 

 


「ノゾエ征爾演劇ワークショップ2018」概要
【日程】 2018 年 1 月 6 日(土)〜2 月 25 日(日)
    〈成果発表〉 2 月 24 日(土)・25 日(日) 各日1回
    ※成果発表の詳細は、決定次第お知らせいたします(1月中旬発表予定)。
【会場】 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
【講師】 ノゾエ征爾(脚本家・演出家・俳優・劇団「はえぎわ」主宰)
【主催】 埼玉県・公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団