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彩の国さいたま芸術劇場 |

音楽

【10月10日(月・祝)開催「イザベル・ファウスト&クリスティアン・ベザイデンホウト オール・バッハ・プログラム 」】イザベル・ファウストさんにインタビュー

2016年9月14日

 

    詳しい公演情報はこちらからどうぞ!

 

Q. 2013年に彩の国さいたま芸術劇場で、バッハの無伴奏作品全曲を演奏してくださった折に、「今度はチェンバロとのソナタをここで演奏できたら」とおっしゃってくださり、今回、それが実現します。前回の公演での、彩の国さいたま芸術劇場の印象を、改めてお聞かせいただけますか?
  とても楽しいコンサートだったのを覚えています。聴衆の皆さんが本当に素晴らしかったですね。当時からチェンバロとソナタを演奏したいと考えていましたが、この10月にやっと実現できることになりました!
 

Q. ベザイデンホウトさんと共演することになったきっかけを教えていただけますか?_
 数年前、アムステルダムでブリュッヘン指揮18世紀オーケストラとベートーヴェンのトリプル・コンチェルトを演奏したのが最初の出会いでした。一緒に音楽を創り上げることが本当に楽しくて、共にチェンバロとのソナタに取り組むことにしました。それから数年が経ち、ベルリンでのレコーディングを終えたところです。

 

Q. これまでにベザイデンホウトさんと共演を重ねることによって、どのような変化を感じていらっしゃいますか?
 クリスティアンの演奏には並外れた音楽的視野と特別なセンスがあり、本当に素晴らしい音楽家です。私はいつも彼の思考と洗練された楽才に刺激を受けていますし、そんなクリスティアンと友人でいられることを嬉しく思っています。

 

Q. 今回演奏するチェンバロとのソナタは、日本では、無伴奏作品に比べるとそれほど多くは演奏されていないのですが、ファウストさんご自身はどんなところに魅力を感じていらっしゃいますか?
 これらのソナタはとても複雑な曲で、それぞれが独特の特徴を持っており、まさに傑作と言えるでしょう。演奏する度にこれらの作品に驚かされています。バロック・ヴァイオリンをうまくチェンバロに調整しなければならないので、もしかすると、無伴奏ソナタより演奏される機会は少ないかもしれません。無伴奏作品の方がヴィルトゥオージックに聴こえますが、実際はチェンバロとのソナタも易しくはありません。

 

Q. 今回の演奏会では、17世紀半ばに製作されたシュタイナーを演奏なさいます。この楽器について、ご紹介いただけますか?

 ヤコブ・シュタイナーによって製作された美しいオーストリアのバロック・ヴァイオリンで演奏します。シュタイナーは非常に有名な製作者で、当時はストラディヴァリよりもその名が広く知られていました。とても温かみがあり、丸みを帯びた響きが特徴です。チェンバロの音色とも抜群の相性ですので、よくチェンバロと演奏する際にこの楽器を使用します。

 

Q. 最後に、日本の聴衆のみなさんへ、この公演に寄せてのメッセージをお願いいたします。
 彩の国さいたま芸術劇場でバッハの旅を再び共にできることを、とても嬉しく思っています! コンサートでお会いしましょう。

 

 ありがとうございました! 
クリスティアン・ベザイデンホウトさんとのオール・バッハ・プログラムへの期待は募るばかりです。
「バッハの無伴奏ヴァイオリン作品が大好き」という方は、さらなる「バッハの旅」を続けてみませんか?
また、「何となくバッハは苦手・・・」という方にも、古典派の二重奏ソナタの先駆けといえるバッハのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタは、バッハの魅力を再発見するのにオススメです。
多くの音楽好きな皆様のご来場をお待ちしております。

 

2016.9月 メールインタビュー
協力:株式会社パシフィック・コンサート・マネジメント