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彩の国さいたま芸術劇場 |

演劇

【松竹大歌舞伎 製作発表】中村鴈治郎さんが語りました!

2015年4月22日

 

 去る4月13日、『松竹大歌舞伎』東コース・西コースの製作発表が行われました。この公演は中村翫雀改め四代目中村鴈治郎襲名披露の一環となります。会見には中村鴈治郎さんが出席され、想いや意気込みを語りました。
 

 


 

 私の家のお家芸、玩辞楼十二曲(がんじろうじゅうにきょく)の中の『引窓』をやらせていただきます。この芝居は、親子の愛、夫婦の愛、それも痴話喧嘩のような部分もあり、少しの部分ですが、妻であるお早との関係がこの芝居にとって大事ではないかと思っております。そのお早を息子の壱太郎がします。壱太郎とは何度もやってはおりますが、夫婦というのは初めてではないかと思います。彼が女房になってやるというのは、稽古場に入ってみないとわかりませんが、どういう違和感があるのかないのか、役者というのはそんなこと言っていられませんので(笑)ま、逆に楽しみでございます。

 

 父(坂田藤十郎)も一緒に参ります。80過ぎて全国を回れる役者もなかなか少ない。父も『口上』だけでなく、何かやらせろと。(昼夜4役は体力的な部分もあるので)『口上』だけで十分でございます。ついてきてください。ということで、ついてきてくれることだけでうれしく思っております。父が元気で全国を回ってくれる。壱太郎にとっても、祖父と、自分と役をやりつつ、全国を回れる。いろいろな話を聞けるかもしれない。彼にとっても非常に貴重な時間ではあるかと思います。

 

 全国巡業、地方公演というのは、その土地土地に歌舞伎が来るのを待っていらっしゃる方が本当にたくさんいらっしゃるんだということを、いろいろ感じさせていただける、数少ない場面だと思っております。私たちはそこへ歌舞伎を届ける、という気持ちを込めて演らせていただく、楽しんでいただきたいと思っております。

 


 親子三代での公演、お家芸の演目と、『連獅子』では鴈治郎さんの弟にあたる扇雀さんとその息子の虎之介さんによる親子獅子。ダイナミックな「毛振り」で会場を沸かせる演目となります。
 今年は、熊谷文化創造館さくらめいと 太陽のホールに会場を移して行う熊谷公演。
お見逃しなく!

 

平成27年度『松竹大歌舞伎』東コース
2015年7月2日(木)昼の部 開演12:30/夜の部 開演17:00
会場:熊谷文化創造館さくらめいと 太陽のホール

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