Vol.112
2024年12月号
彩の国さいたま芸術劇場 |
彩の国さいたま芸術劇場では、『彩の国さいたま寄席〜四季彩亭』の出演者のうち、若手落語家を対象に、観客の皆様からの投票をもとに年間で最も優れた演者を決定し、『彩の国落語大賞』を贈呈しています。
平成26年度の大賞受賞者は、平成26年4月『立川志らくと精鋭若手落語会』にて、「時そば(ときそば)」を披露した立川談笑師匠に決定。3月13日に表彰式が行われました。
「このたびは、このような立派な賞をいただきありがとうございます。実は私、こう見えてこの手の落語の賞をもらうのが、今回が初めてなんです。自分で言うのもなんですが、割と活躍してるのに(笑)」とユーモアを交えながら受賞の喜びを語った談笑師匠。
昭和40年東京都江東区出身。平成5年立川談志に入門、前座名 談生。平成8年二つ目昇進。平成15年六代目立川談笑を襲名。平成17年真打昇進。「落語というのは古典芸能、伝統芸能。伝統の上にのっとって富士山、桜、米の飯と同じような日本人の心の中の大切なものを守っている商売だと思っています。一方で大衆芸能であるので今のお客さんが楽しめるものを提供しなればいけないとも思っています。昔の誰かが楽しむものではなく、今のみなさんが楽しめるものを考えています。」と、高座では、古典落語を基本としつつも、独特の感性と現代性のある毒を加えて内容を改作してゆく事が多く、落語初心者を爆笑させると同時に、落語マニアをも唸らせてきました。
「私の心の支えは、お客様に支持していただいているんだ。いつもお客様の方を向いて落語をさせていただくと。今回、何よりこの賞はお客様が選んだ賞。大切にして、これからも支えにしていこうと思います」。
噺家としての活動だけでなく、フジテレビ「とくダネ!」レポーターなど、テレビ・ラジオの世界でも活躍しています。今後、多岐にわたる活躍が期待される立川談笑師匠。7月に開催する『彩の国落語大賞受賞者の会』をどうぞお見逃しなきよう!
■平成26年度 彩の国落語大賞受賞者の会 〜立川談笑(たてかわ・だんしょう)
日時:2015年7月18日(土) 開演14:00
会場:彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
出演者:立川談笑(彩の国落語大賞受賞・2席)、立川談四楼(ゲスト) ほか
★公演詳細ページはこちら
【彩の国落語大賞とは】
彩の国さいたま芸術劇場では、若手落語家の登竜門として平成16年度まで『拾年百日亭』を実施し、年間の優秀演者を表彰してまいりました。 平成17年度からは、これをリニューアルし、若手からベテランまで幅広いジャンルの演芸公演の場として『彩の国さいたま寄席〜四季彩亭』を創設するとともに、この『彩の国さいたま寄席』の出演者のうち、若手落語家を対象に、観客の皆様からの投票をもとに年間で最も優れた演者を決定し、『彩の国落語大賞』を引き続き贈呈していくことといたしました。
歴代の大賞受賞者は、埼玉県秩父市の出身で「笑点」レギュラーの林家たい平に始まり、落語はもちろんテレビ・舞台など多方面で活躍中の柳家花緑、七夜連続の「談春七夜」など独演会は即日完売の立川談春ら、現在はいずれも当代きっての人気・実力を兼ね備えた噺家となっており、『彩の国落語大賞』は将来の落語界のスターを生み出す場として注目されています。
■彩の国落語大賞受賞者一覧
平成10年度 林家たい平
平成11年度 柳家花緑
平成12年度 立川志らく
平成13年度 柳家喬太郎
平成14年度 立川談春
平成15年度 三遊亭歌武蔵
平成16年度 三遊亭白鳥
平成17年度 三遊亭遊雀
平成18年度 林家彦いち
平成19年度 柳家三三
平成20年度 立川生志
平成21年度 三遊亭歌奴
平成22年度 桃月庵白酒
平成23・24年度 桂文治
平成25年度 三遊亭兼好
平成26年度 立川談笑
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