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彩の国さいたま芸術劇場 |

演劇

平成25年度彩の国落語大賞は三遊亭兼好に決定!

2014年3月06日



 彩の国さいたま芸術劇場では、『彩の国さいたま寄席〜四季彩亭』の出演者のうち、若手落語家を対象に、観客の皆様からの投票をもとに年間で最も優れた演者を決定し、『彩の国落語大賞』を贈呈しています。平成25年度の大賞受賞者は、平成25年4月『彩の国さいたま寄席〜四季彩亭 柳亭市馬と若手落語家競演会』にて、「壺算(つぼざん)」を披露した三遊亭兼好師匠に決定。3月6日に表彰式が行われました。
 「彩の国落語大賞は錚々たる方々が受賞されてきたので嬉しいです。兼好が受賞した頃から(彩の国さいたま寄席は)面白くなくなった、と言われないようにしたい」と受賞の喜びを語った兼好師匠。
 28歳で三遊亭好楽師匠に入門する前は、紙の卸問屋や築地の魚河岸、タウン誌の営業といったサラリーマン生活を送ってきた。落語を始めたのもこのサラリーマン時代からで、「ずっと落語を聞いてきた人とは違って、今でも全然知らない噺があるので、いつでも新鮮な気持ちでいられます」という。稽古を振り返るとこんなエピソードもある。「5、6人の弟子を前に、師匠が稽古をつけてくださるのですが、周りの弟子たちは誰も笑わないのに、一人でゲラゲラ笑っていました。初めて聞く噺だったので面白かったんです。稽古の時は笑ってはいけないものだと後で聞きました(笑)」。持ち前の明るさでいち早く注目を浴び、入門4年目で二ツ目となり数々の賞を受賞。入門10年目で真打ちに昇進した後は、国立演芸場花形演芸会平成21年度銀賞、平成22・23年度金賞を受賞しています。
 抜群の実力と明るい芸風でファンを増やし、円楽一門会のホープとしてますますの活躍が期待される三遊亭兼好師匠。10月に開催する『彩の国落語大賞受賞者の会』をどうぞお見逃しなきよう!


■平成25年度 彩の国落語大賞受賞者の会 〜三遊亭兼好(さんゆうてい・けんこう)

日時:2014年10月10日(金) 開演19:00
会場:彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
出演者:三遊亭兼好(彩の国落語大賞受賞)、三遊亭好楽(ゲスト) ほか
 


【彩の国落語大賞とは
 彩の国さいたま芸術劇場では、若手落語家の登竜門として平成16年度まで『拾年百日亭』を実施し、年間の優秀演者を表彰してまいりました。 平成17年度からは、これをリニューアルし、若手からベテランまで幅広いジャンルの演芸公演の場として『彩の国さいたま寄席〜四季彩亭』を創設するとともに、この『彩の国さいたま寄席』の出演者のうち、若手落語家を対象に、観客の皆様からの投票をもとに年間で最も優れた演者を決定し、『彩の国落語大賞』を引き続き贈呈していくことといたしました。
 歴代の大賞受賞者は、埼玉県秩父市の出身で「笑点」レギュラーの林家たい平に始まり、落語はもちろんテレビ・舞台など多方面で活躍中の柳家花緑、七夜連続の「談春七夜」など独演会は即日完売の立川談春ら、現在はいずれも当代きっての人気・実力を兼ね備えた噺家となっており、『彩の国落語大賞』は将来の落語界のスターを生み出す場として注目されています。

■彩の国落語大賞受賞者一覧
平成10年度 林家たい平
平成11年度 柳家花緑
平成12年度 立川志らく
平成13年度 柳家喬太郎
平成14年度 立川談春
平成15年度 三遊亭歌武蔵
平成16年度 三遊亭白鳥
平成17年度 三遊亭遊雀
平成18年度 林家彦いち
平成19年度 柳家三三
平成20年度 立川生志
平成21年度 三遊亭歌奴
平成22年度 桃月庵白酒
平成23・24年度 桂文治
平成25年度 三遊亭兼好