Vol.114
2025年4月号
埼玉会館
2024年5月
21日(火)10:30/14:30/18:30
【問い合わせ先】 埼玉映画ネットワーク048-762-9407
※前売券なし・当日現金支払いのみ・全席自由・各回入替制・整理券制
◎14:30の回終了後に、アフターセミナーあり
彼女が照らす光は、希望か。それとも—
天才科学者マリ・キュリーが辿った知られざる激動の半生とは—人類の未来を変えた一人の女性の愛と情熱を描いた傑作ドラマ!
その名を誰もが一度は聞いたことがある歴史上の偉人、キュリー夫人。1903年にノーベル物理学賞、1911年に同化学賞を受賞した。これは人類史上初の快挙で、現在も同賞を2度受賞したことのある唯一の女性である。「放射能」という用語の発案者である彼女が夫とともに発見した放射性元素は科学の常識を覆し、癌治療に活用され多くの人々の命を救った一方で、彼女の意図しない戦争の道具として使われ、人類の未来を変えるほどの衝撃を世界に与えた。本作は、キュリー夫人の輝かしい業績とは裏腹に、彼女の波乱に満ちた人生の“光と影”を描き切った衝撃の物語。観る者を揺さぶらずにはおかない、知られざる愛と情熱が浮き彫りになってゆく—。
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キュリー夫人を熱演したのは、人気・実力ともにハリウッドを代表するロザムンド・パイク。(『007/ダイ・アナザー・デイ』『ゴーン・ガール』)。『パーフェクト・ケア』(2020)では、老人たちを食い物にする悪徳実業家を圧倒的な存在感で怪演し、ゴールデン・グローブ賞の主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞した。
監督は、デビュー作の長編アニメ『ペルセポリス』が07年カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞して世界を驚嘆させた、イラン出身の鬼才マルジャン・サトラピ。11年の全米図書賞最終候補作となったローレン・レドニスの「放射能/キュリー夫妻の愛と業績の予期せぬ影響」を原作に、緻密かつエモーショナルな伝記映画を撮り上げた。主演のパイクについてサトラピは次のように語る。「役に献身的に向き合ってくれるような優れた俳優が必要だった。ロザムンド・パイクは、まさにそういう役者。彼女は科学を徹底的に勉強し、わたしを正すこともあった。わたしはすべてを理解していると思い込んでいたけれど、彼女の方が、詳しかった。すさまじい集中力のある人だけど、笑った途端、太陽を飲み込んだのではないかと思うほど内側から輝く人。それに、とても心の広い人だった。彼女を絶賛してもしきれないほど。」
キュリー夫人が追い求めた〈真実〉の果てに、待ち受けていたものとは?その答えは、未来を託された私たちの手の中にあるのかもしれない—。
19世紀、パリ。ポーランド出身の若き女性研究者マリ・スクウォドフスカは、ソルボンヌ大学から性差別を受け、ろくに研究の機会を与えられないでいた。そんな中、同僚の科学者ピエール・キュリーと運命的な出会いを果たした彼女は、結婚してキュリー夫人となる。彼の支援で研究に没頭した彼女は、ラジウムとポロニウムという新しい元素を発見したことから夫婦でノーベル賞を受賞する。科学界を席巻するが、ふたりの幸せは長続きせず、夫は不慮の事故死を遂げてしまう—。さらに、彼女が発見したラジウムは癌細胞の治療に役立つ一方、核兵器としても利用されるようになり、彼女の苦悩は深まっていくのだった。
◎アフターセミナー
「今なぜキュリー夫人なのか?」
◇日時:2024年5月21日(火)14:30の回終了後
◇場所:埼玉会館 小ホール
◇ゲスト:氏家 理恵さん(聖学院大学人文学欧米文化学科教授)
日時 | 2024年5月 |
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会場 | 埼玉会館 小ホール |
作品情報 | 監督:マルジャン・サトラピ 原作:ローレン・レドニス 出演:ロザムンド・パイク、サム・ライリー、アナイリン・バーナード、アニャ・テイラー=ジョイ 2019年/イギリス/110分/原題:RADIOACTIVE
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主催 | 特定非営利活動法人埼玉映画ネットワーク |
提携 | 埼玉会館 |
お読みください | ◆発熱や体調不良時には来館や来場をお控えください。 ◆施設内でのマスク着用は個人の判断となります。混雑時のほか、必要に応じて着用してください。 ◆施設内での咳エチケットや手洗いの励行を推奨します。 ◆スタッフは検温を実施し、健康状態を確認のうえ、異常がある場合は業務につきません。また、手指消毒を実施しています。マスクは必要に応じて着用する場合があります。 ◆会場内は、法令にもとづき機械設備による十分な換気が行われています。 |
料金 (税込) |
【全席自由】 |
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