Vol.114
2025年4月号
埼玉会館
2024年1月
16日(火)10:30/14:30/18:30
【問い合わせ先】 埼玉映画ネットワーク048-762-9407
※前売券なし・当日現金支払いのみ・全席自由・各回入替制・整理券制
パリの下町とクロード・モネの絵画で知られるノルマンディーの海沿いの町エトルタを舞台に、母と息子、そして孫の3世代が織りなす愛しいエピソードを積み重ねた物語を描いた本作は、宝物のような映画です。
監督・脚本は「エディット・ピアフ 愛の讃歌」「ターニング・タイド 希望の海」などで俳優としても活躍するジャン=ポール・ルーブ。孫のロマンが働くホテル・アシアナのオーナー、フィリップ役で顔を出しています。お茶目で心優しき母、祖母であるマドレーヌ役には、国民的歌手のアニー・コルディ。ルネ・クレモン監督作「雨の訪問者」(’70)やアラン・レネ監督作「風にそよぐ」(’09)等に出演し女優としても活躍しています。そして、「仕立て屋の恋人」(’89)のミシェル・ブランが、頼りない息子のミシェルとしてコミカルな芝居で確かな演技力を披露しています。
巨匠フランソワ・トリュフォー監督にささげたオマージュでもある本作では、同監督作「夜霧の恋人たち」でもお馴染みのシャルル・トレネの名曲「残された恋には」を主題歌として採用しているほか、同作でJ=P・レオが演じたアントワーヌが働いていたホテルと同じ名前と建物を、ロマンが働くホテルに設定するなど、古き良き時代のパリへの目配せをしている点が嬉しいところです。
対照的な美しさを放つパリとノルマンディを舞台に、3世代の家族が人生を取り戻す光景には、心がじんわり温まることでしょう。観た後に家族の声が聞きたくなる感動作といえるのではないでしょうか。
パリの小さなアパルトマンに暮らし、3人の息子を育て上げ、最愛の夫と一緒にささやかだが幸せな人生を送っていたマドレーヌ。小さなホテルで夜勤のアルバイトをしている夢見がちな学生の孫ロマンは、祖母をよく理解し、2人は親友のように仲が良かった。
ある年のクリスマスの目前、夫に先立たれた彼女は、一人暮らしの母を心配する息子により、老人ホームに入れられてしまう。そこでふと自らの人生を振り返ることに。
そんなある日、マドレーヌが突然パリから姿を消した。
マドレーヌが生まれ故郷のノルマンディーに戻っていることを知った息子や小説家志望の孫は、母であり祖母であるマドレーヌの知られざる過去を知ることに….
日時 | 2024年1月 |
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会場 | 埼玉会館 小ホール |
作品情報 | 【監督・脚本】 ジャン=ポール・ルーヴ 【原作・共同脚本】 ダヴィド・フェンキノス『ナタリー』 【出 演】 アニー・コルディ、ミシェル・ブラン、シャルタン・ロビー、マチュー・スピノジ、ジャン=ポール・ルーヴ ほか
(2015年/フランス/93分) |
主催 | 特定非営利活動法人埼玉映画ネットワーク |
提携 | 埼玉会館 |
お読みください | ◆発熱や体調不良時には来館や来場をお控えください。 ◆施設内でのマスク着用は個人の判断となります。混雑時のほか、必要に応じて着用してください。 ◆施設内での咳エチケットや手洗いの励行を推奨します。 ◆スタッフは検温を実施し、健康状態を確認のうえ、異常がある場合は業務につきません。また、手指消毒を実施しています。マスクは必要に応じて着用する場合があります。 ◆会場内は、法令にもとづき機械設備による十分な換気が行われています。 |
料金 (税込) |
【全席自由】 |
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