Vol.115
2025年6月号
理事長ごあいさつ2025年6月
公益財団法人 埼玉県芸術文化振興財団
理事長 林直樹
当財団は、質の高い舞台芸術作品の創造・発信と、県民の芸術活動の支援等により、埼玉県の芸術文化の振興を図ることを目的に、1993年(平成5年)に設立され、歴代の理事長、芸術監督を中心として、埼玉独自の取組などを推進し、高い評価を得てきました。
現在も、当財団が管理運営を行う「彩の国さいたま芸術劇場」及び「埼玉会館」の2つの施設において、世界レベルの芸術鑑賞の場の提供のため、世界のトップアーティストの招聘を行うとともに、昨年から新たに始まった「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd」など独自の舞台芸術を発信しております。
とりわけ、近藤良平芸術監督が掲げる「クロッシング(異なる文化や世代、ジャンルを超えて人々が出会い、新たな価値を生み出すこと)」をテーマに、あらゆる人々が自由闊達に交わりアートを創造・発見する開かれた劇場を目指しています。
その一つとして、昨年6月に始動した新シアターグループ「カンパニー・グランデ」は、年齢もバックグラウンドも異なる人々がプロフェッショナル・アマチュアの垣根を超えて集い、年間を通じたスタジオワークを経て、公演を行い、皆様から大きな評価をいただきました。
また、近藤芸術監督が埼玉県内の様々な文化と人々を訪ねて、クリエイティブな視点で新しい埼玉の民俗誌を編むプログラム「埼玉回遊」により県内全域の魅力も発信しています。
コロナ禍を経て、社会全体が大きく変化しつつある中、芸術文化に求められる役割もまた多様化しています。人々の価値観やライフスタイルが変容する今だからこそ、心の豊かさをもたらす舞台芸術や音楽の力は、より一層重要になると確信しております。
これまでの実績を踏まえ、蓄積した芸術文化全般のノウハウを有する職員の力を最大限発揮し、日本における最高レベルの芸術文化の情報発信機能を担う財団として全力で事業を推進してまいります。
今後とも皆様の引き続きの御理解と御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。
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