Vol.122
2026年8月号
埼玉会館
2026年11月
20日(金)10:30/14:30/18:30
【問い合わせ先】埼玉映画ネットワーク 048-762-9407
※前売券なし・当日現金支払いのみ・全席自由・各回入替制・整理券制
◎11/20(金)14:30の回終了後、アフターセミナー開催!
アーモンドの白い花が咲くとき 心よりきみを慕う

20世紀絵画の巨匠のひとり、印象派に続くナビ派の代表格である「幸福の画家」ピエール・ボナール。生涯の伴侶マルトと破天荒で創造的な半生を、クロード・モネとの親しい交流を交え美しい映像で描く。
第76回カンヌ国際映画祭に正式出品され、横浜フランス映画祭2024では映画祭唯一の賞「観客賞」を受賞。本国公開では初登場フランス映画1位(2024年1月10日公開)。主演はフランス映画界を牽引するセシル・ドゥ・フランスとヴァンサン・マケーニュ。監督は『セラフィーヌの庭』でフランス映画最高の栄誉であるセザール賞最多7部門受賞の名匠マルタン・プロヴォ。
* * *
ボナールとは?
2018 年には日本でも国立新美術館でオルセー美術館のコレクションを中心とした大規模な展覧会が催された「幸福の画家」ピエール・ボナール(1867-1947)。
彼は、印象派に続くナビ派の代表格で、日本美術から大きな影響を受け「日本かぶれのナビ」とも呼ばれた。近年の再評価と人気は非常に高く、20 世紀の最も偉大な画家の一人という評価が揺るぎないものとなっている。
大胆な色彩と日常の些細な事象を好んで描いたことで知られるボナールだが、平面的な画面構成を試みたり、見ることのプロセスそのものを描こうとするなど、終生実験的な姿勢を貫いていた。
* * *
ピエールとマルト
本映画は、ピエールと生涯の伴侶となるマルトの1893 年パリでの出会いから、第一次世界大戦をはさみ晩年までの二人の波乱に満ちた関係を軸にその歩みを描いている。
謎めいたマルトは「幸福の画家」にとって、単なるミューズをはるかに超えた存在となり、ピエールは生涯で描いた2000 点に及ぶ作品の3 分の1 以上に彼女を登場させた。
二人は当時の常識からはかけ離れた破天荒な愛の関係を営むが、だからこそ充実した芸術的成果を得ることができたのかもしれない。本映画はそうした彼らの実話に基づき、印象派の巨匠クロード・モネとの親しい交流を交え、美しく豊かな自然の中で生きた彼らの真実に迫る。


プロヴォ監督コメント
脚本を書き始めて気づいたのは、これが、不当に隔離された親密な関係という通説の背後に隠された、胸の張り裂けそうな愛の物語だということです。
— いずれにせよ、私にはマルトを単なるミューズという役割に矮小化するのは間違いだと思えました。それは彼女を天才捕食者に捕獲された無力な犠牲者に貶め、まだ根本的に残っている家父長制的な視線によって、著名芸術家の協力者の長いリストに彼女を付け加えるだけのことです。
マルトは強い個性を持っていました。ピエールに対し、過去の人生の重大な部分を隠し、名前と彼女自身のキャラクターを作りあげた。彼女は嘘の中に生きましたが、同時にそれは本来の自己を取り繕うこととは無縁でした。それは誠実さと虚言癖の不穏な組み合わせだともいえます。世間のゲームから身を引くことで、彼女はピエールに本来の自分を発見させ、孤独と自然を愛する世界で共に歩もうとしました。
私がこの映画で目指した場所は、普通の伝記映画や歴史の再構成とは程遠いところにあり、逸話的ではない、カップルの秘められた変容ということの中にあります。



1893 年、ピエールとマルトは画家とモデルとしてパリで出会う。ブルジョア出身のピエールは謎めいて型破りなマルトに強く惹かれ、二人はともに暮らし始める。田舎に家を見つけ社交的な世界から遠ざかり、クロード・モネなど限られた友人との交流を除いては半ば隠遁生活の中で絵画制作に励むピエール。マルトをモデルにした赤裸々な絵画は評判となりピエールは展覧会で大成功をおさめる。
1914 年第一次世界大戦が始まった夏、仕事で毎週パリに赴くピエールに不安がつのるマルト、終戦間近にはパリのアトリエでピエールのモデルになっている美術学校生ルネと出くわす。なぜかマルトはルネを気に入り3 人の関係は複雑なものに……。
◎アフターセミナー
◇日時:2026年11月20日(金)14:30の回終了後
◇場所:埼玉会館 小ホール
◇ゲスト:金原 由紀子 さん(尚美学園大学 総合政策学部 教授)

| 日時 | 2026年11月 |
|---|---|
| 会場 | 埼玉会館 小ホール |
| 作品情報 | 監督:マルタン・プロヴォ 出演:セシル・ドゥ・フランス、ヴァンサン・マケーニュ、ステイシー・マーティン、アヌーク・グランベール、アンドレ・マルコン ほか 2023 年/フランス/123 分/原題:BONNARD Pierre et Marthe/字幕:松岡葉子 配給:オンリー・ハーツ 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ 🄫2023 – Les Pilms du Kiosque – France 3 Cinéma – Umedia – Volapuk |
| 主催 | 特定非営利活動法人埼玉映画ネットワーク |
| 共催 | 公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団(埼玉会館) |
| 料金 (税込) |
【全席自由】 ※前売券なし・当日現金支払いのみ・各回入替制・整理券制 *学生証を確認する場合がございます。
|
|---|
MOVIE Information
SOCIAL NETWORKING SERVICE