Vol.117
2025年10月号
埼玉会館
2026年1月
8日(木)~9日(金)10:30/14:30/18:30
※2026年1月は2日間の開催となります。
【問い合わせ先】 埼玉映画ネットワーク048-762-9407
※前売券なし・当日現金支払いのみ・全席自由・各回入替制・整理券制
◎1/8(木)、9(金) 各日14:30の回終了後、アフターライブ開催!
『マンマ・ミーア!ヒア・ウィ・ゴー』『エミリー、パリへ行く』の製作者が
絢爛豪華なオペラ座での撮影を敢行
誰にでも訪れる奇跡を描くオペラヒューマンドラマ!

生きる場所も、共にいる人も、自らの可能性さえも、自分で決める。
ここからが人生だ!—— ハートフルでエモーショナル、見るだけで心も体も軽くなるオペラヒューマンドラマの登場
主人公のアントワーヌを演じるのは、大人気オーディション番組「THE VOICE」でそのカリスマ性を爆発させて勝ち上がったビートボクサーMB14。劇中すべてのオペラ歌唱にも挑戦し劇中アントワーヌさながら、天才的歌の才能を発揮させた。また世界的なテノール歌手のロベルト・アラーニャも本人役で出演し華を添える。
何年もかけてオペラ座を説得し撮影に成功した絢爛豪華なガルニエ宮、グラン・ホワイエ(大広間)も必見!
* * *
♪ 本作を彩る名曲の数々 ♪
ある晴れた日に —プッチーニ《蝶々夫人》
誰も寝てはならぬ —プッチーニ《トゥーランドット》
女心の歌 — ヴェルディ《リゴレット》
乾杯の歌 — ヴェルディ《椿姫》
カタログの歌 — モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》


監督クロード・ジディ・Jr へのインタビュー
—2018年のシリル・ドゥローとの共同監督作品『Les Deguns(原題)』以降、本作『テノール!人生はハーモニー』は単独での初監督作品ですね。映画ファンが敬愛するご家系出身のクロード・ジディ・Jr. 監督ですが、監督業を40歳の誕生日まで待った理由は何ですか?
幸運にも映画の家系に生まれたけど、監督業への移行が当たり前だと思ったことはないよ。20歳で監督デビューをするなんて想像できなかったし、そうしていたら間違いなく早すぎたと思う。『テノール!人生はハーモニー』の背景にあるアイデアは約10年前にさかのぼる。何人ものプロデューサーにプレゼンをして本作を売り込まなければならなかった。でも最終的には、ウディ・アレン、スティーヴン・フリアーズ、ダニー・ボイルと制作経験があるラファエル・ベノリエルが私のアイデアに乗ってくれたんだ。そして、構想期間には5、6年かけた。ラファエル・ベノリエルとシリル・ドゥローと一緒に修正を重ねながら、様々なバージョンの脚本を書いて、最適な内容とキャスティングになるまで粘ったんだ。ラップだけでなくオペラを歌える若い俳優を見つける必要があったし、マリー役にピッタリな役者も見つけなければならなかった。この二つの役に関しては、MB14とミシェル・ラロックがふさわしいと、すぐに分かったんだけどね。
—最初にどのように物語のアイデアを発想したのか教えてください。
すべては僕がサン=トゥアン地域の赤信号前でスクーターを停止したことから始まったんだ。目の前に学校があって、10代の女の子と男の子が友達とロカビリーダンスを踊っている光景を目にしたんだ! そこに大きなコントラストを見つけた。論理的にはミスマッチな光景だったけど、それでも非常に美しいと感じて、その瞬間、ラップとオペラの違いにも同じ美しさを見出したんだ。僕は音楽が大好きで、一見正反対のこの2つのジャンルを融合させることにとても興味を持った。また、このコントラストはパリ郊外とオペラ座(オペラ・ガルニエ)の違いを表現することに繋がる可能性も秘めていると思ったんだ。現代的な都市での暮らしは退廃的である一方、古い建物は時間と共にますます美しくなるんだよ。
—この映画には、誰しもが人生のある時点でアドバイスをしてくれる人に出会うということ、また、その教訓をどう生かすかは本人に委ねられるというメッセージがありますよね。
まったくその通り。この物語の面白いところは、マリーはアントワーヌを助けようと決めるけど、最終的な選択権は彼自身に委ねたことなんだ。彼女は彼に「試してみなさい」とだけ言って、それからどうするかは彼が決める。マリーは彼の情熱に火をつけるだけの人物なんだよね。
—『テノール!人生はハーモニー』は、ロケ地がパリ郊外であろうと、オペラ・ガルニエであろうと、場所に囚われず、照明や風景への美意識がとても洗練されており、決してありがちな表現をされてないところも素晴らしいと思います。
僕は何よりも監督として陥りやすい過ちを避けたかったんだ。「これはオペラがテーマだから、固定ショットを撮影しよう」とか「街のショットはカメラを肩に乗せて撮影しよう!」みたいな発想は避けた。これに関しては撮影監督のローラン・ダイヤンを頼りにできた。2022年のセザール賞で女優のヴァレリー・ルメルシェが、受賞スピーチでたった一人に感謝の言葉を述べたのを覚えてる? その人物こそ他ならぬローラン・ダイヤンだったんだ! また、美術監督のリズ・ペオの仕事ぶりにも注目して欲しい。彼女が制作したマリーのアパートを見る度、細部へのこだわりに圧倒されたよ。僕はパリ郊外の撮影だろうが、オペラ・ガルニエだろうが、この作品を本当に美しい映画にしたかったんだ。


芸術の中心地パリ、オペラ座・ガルニエ宮。スシ屋の出前でやってきた青年がエリートレッスン生に見下され仕返しに歌ったオペラの歌真似がプロも驚くまさかの超美声!?彼の名はアントワーヌ。ラップが趣味のその日暮らしのフリーターだ。そんな彼の才能にほれ込んだオペラ教師マリーはバイト先にも押しかけ猛スカウト!次第にオペラに興味を持ちはじめるアントワーヌは、“オペラ座とは住む世界が違う”と思いながらも、内緒でマリーとふたりのオペラ猛レッスンを始めるが——。
♪アフターライブ♪
作品中のオペラ曲「蝶々夫人」「トゥーランドット」等を、ライブでお楽しみください!!
◇日時:2026年1月8日(木)、9日(金)各日14:30の回終了後
◇場所:埼玉会館 小ホール
◇ゲスト:埼玉オペラ協会

| 日時 | 2026年1月 ※2026年1月は2日間の開催となります。 |
|---|---|
| 会場 | 埼玉会館 小ホール |
| 作品情報 | 監督:クロード・ジディ・ジュニア 出演:ミシェル・ラロック(『100歳の少年と12通の手紙』、『メルシィ!人生』)、MB14 and ロベルト・アラーニャ 2019年/モロッコ、フランス、ベルギー/アラビア語/101分/1.85ビスタ/カラー/5.1ch/英題:ADAM/日本語字幕:原田りえ 配給:ギャガ 原題:TENOR/101分/フランス/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/字幕翻訳:古田 由紀子 © 2021 FIRSTEP – DARKA MOVIES – STUDIOCANAL – C8 FILMS |
| 主催 | 特定非営利活動法人埼玉映画ネットワーク |
| 共催 | 公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団(埼玉会館) |
| 料金 (税込) |
【全席自由】 |
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