Vol.114
2025年4月号
彩の国さいたま芸術劇場
2025年7月
9日(水)10:30/14:30
10日(木)10:30/14:30
11日(金)10:30/14:30
12日(土)10:30/14:30
13日(日)10:30/14:30
(1日2回、計10回上映)
※前売券なし・当日現金支払いのみ・全席自由・各回入替制・整理券制
◎12日(土)14:30の回終了後、アフターイベント開催予定!
【問い合わせ先】埼玉映画ネットワーク 048-762-9407
すべてを失くした男が何も持たない男から学んだ幸せとは—?
オランダの田舎町、単調で振り子のような毎日を生きる男やもめのフレッド。人づきあいを避けひっそりと生活していた彼の元に、ある日突然、言葉も過去も持たない男テオが現れる。帰すべき家も分からず、やむなく始まった奇妙な共同生活だったが、ルールに縛られていたフレッドの日常がざわめき始め、いつしか鮮やかに色づいていく—。心のままに生きることは難しい。でも大切なものに気づかない人生ほどわびしいものはない。すべてを失くした男が、名前すら持たない男から学んだ幸せとは—?
* * *
ロッテルダム国際映画祭ほか観客賞を多数受賞!!オランダから新たな才能が登場!
監督は世界が注目する新生ディーデリク・エビンゲ。初監督作ながら世界の多くの映画祭で評価されたストーリーテリングの秀逸さは今後の活躍を期待させる。とぼけたおかしみを折り重ねながら、人生の素晴らしさと家族の大切さを伝えてくれるオランダ流の人生やり直しドラマ。人生のすべてをぶつけるかのように歌われるシャーリー・バッシーの名曲「This is My Life(La vita)」と、フレッドが目を見張った名峰マッターホルンの雄姿が重なる時、深い感動と解放感に目頭が熱くなる。よりシンプルに、自分らしく生きるヒントが自由の国オランダから届きました。
* * *
監督 ディーデリク・エビンゲの言葉
この映画は、孤独と友情、そして解放を描く笑いと涙の物語です。
—この映画は、孤独と友情、そして解放を描く笑いと涙の物語です。
『孤独のススメ』は私にとっては、私的な悟りの物語です。宗教的な教義からの解放についての映画というよりは、主人公がある洞察を得ることを巡る話であり、誰にでも当てはまる物語です。自分自身について、自分を取り巻くものについて、深い洞察を得て自由になるためにはどれほどのエネルギーと葛藤が必要かを描いていますので。この映画はまた、他人がどんなふうに力になってくれて、洞察をもたらしてくれることがあるか、についても示しています。もっとも、自分を解放することは一人ではできませんが、それでいて一人でやらなければなりません。脚本を書く過程で、この興味深いパラドックスがよりはっきりしてきました。
この映画はヨハン・ゼバスティアン・バッハの名言、「難しくはない。しかるべき時にしかるべき鍵盤を叩きさえすればいいのだ」から始まります。天才の口から放たれると、論理的でシンプルな言葉に聞こえますが、凡人にとってこれほど難しいことはありません。
(中略)
この映画は、まさに私が願っていたとおり、私が作りたいと思っていたとおりの作品になりました。トン・カスとルネ・ファント・ホフが参加してくれたことに、特に感激しています。二人は私にとって、この映画のスターティング・ポイントだったんです。二人が私の短編映画『Succes(原題)』(08)に出てくれた後で、テレビ映画『Just Hans(原題)』(09)の中でもっと長いシーンを演じてもらったのですが、その時に、私が初めて撮る長編映画では彼らに主役を務めてもらうべきだと確信しました。二人が役にぴったりはまっているのを見るたびに、最高の気分になります。
オランダの美しい村に暮らすフレッドは、最愛の妻を亡くし、天使の歌声を持つ息子とは何年も音信不通になっている。毎週日曜日の礼拝以外、周囲とのつきあいを避けて、ひっそりと生活していたフレッドのもとに、ある日、奇妙な男が迷い込む。男は歳も名前も不詳でまともに会話もできないが、庭掃除のお礼にと夕食をご馳走したことから、単調で振り子のようだったフレッドの生活がざわめき始める。厳格なキリスト教の教義が支配する村では、フレッドの変化を興味津々で見守るが、村人との間に起きた衝突がきっかけで、フレッドは抱え込んでいたこだわりを見つめ直すことに—。
上映日時 | 2025年7月 |
---|---|
会場 | 彩の国さいたま芸術劇場 映像ホール |
作品情報 | 監督・脚本:ディーデリク・エビンゲ 出演:トン・カス、ルネ・ファント・ホフ、ポーギー・フランセン ほか 2013年/オランダ/86分/シネスコ/デジタル5.1ch/原題:Matterhorn/字幕翻訳:吉川美奈子 後援:オランダ王国大使館/提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム |
主催 | 特定非営利活動法人埼玉映画ネットワーク |
共催 | 公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団(彩の国さいたま芸術劇場) |
料金 (税込) |
【全席自由】 一般1,100円/小中高生600円*(いずれも税込) *学生証を確認する場合がございます。 |
---|
MOVIE Information
SOCIAL NETWORKING SERVICE