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公演情報
performance information

彩の国さいたま芸術劇場

シネマ・イベント

彩の国シネマスタジオ 『存在のない子供たち』

彩の国シネマスタジオ 『存在のない子供たち』

2021年3月
 17日(水) 10:30/14:30
 18日(木) 10:30/14:30
 19日(金) 10:30/14:30
 20日(土) 10:30/14:30
 21日(日) 10:30/14:30
(1日2回、計10回上映)

※前売券なし・当日現金支払いのみ・全席自由・各回入替制・整理券制

 

★アフターセミナーあり。3月20日(土)14:30の回終了後

ゲスト  佐野 光子さん(さの・みつこ アラブ映画研究者)

 

※緊急事態宣言の延長に伴い入場制限継続中(通常定員の半数に入場制限)。

 

 

誕生日も知らない、戸籍もない少年ゼイン

過酷な現実を懸命に生きる姿を描いた奇跡の物語。

両親を告訴するに至るまでの痛切な思いが心を揺さぶる!

 

 

 12歳の少年の目線を通し、苛烈なまでの中東の貧困と移民の問題に一歩もひるむことなく果敢に挑んだ本作の監督は、レバノンで生まれ育ったナディーン・ラバキーだ。彼女は、監督・脚本・主演を務めたデビュー作『キャラメル』がいきなりカンヌ国際映画祭の監督週間で上映されたという逸材だ。そして2018年度にはカンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査委員長にも就任し、今やその才能の輝きはとどまるところを知らない。

 

 この作品でとった彼女の映画制作の手法にも注目したい。リサーチ期間に3年を費やし、ナディーンが目撃し経験したことを盛り込んでフィクションに仕上げ自ら脚本を書いた。また、主人公ゼインをはじめ出演者のほとんどは、演じる役柄によく似た境遇にある素人をキャスティングしている。感情を「ありのまま」に出して自分自身を生きてもらい、彼らが体験する出来事を演出する手法をとった結果、リアリティを突き詰めながらも、ドキュメンタリーとは異なる”物語の強さ”を観る者の心に深く刻み込んでいる。

 

 中東のスラムという、日本からは地理的・心情的に遙かに遠い地域を舞台にしているが、日本をはじめ世界が魂の共鳴を感じ絶賛の波が広がり続けているのも、「少年の成長物語」という普遍性があるからだ。本作が社会の非人道的な深みに設定を置きながらも究極的に希望に満ちているのも、それ故に違いない。

 

 主人公ゼインが求めているもの、それはすべての子供たちにあるはずの<愛される権利>。その権利を手にするまでのゼインの長い旅路は、「何か行動しなければ」と強く思うほどに心をかき乱し胸を締めつけられるが、ひと筋の光を求めて、新たなる出発の無事と幸運を祈らずにはいられない慟哭の物語が『存在のない子供たち』だ。

あらすじ

 中東の貧民窟で暮らす12歳のゼインは、貧しい両親が出生届を提出していないため、IDを持っていない。自分の誕生日も知らないし、法的には社会に存在しない子供だった。学校へ通うこともなく、兄妹たちと路上で物を売るなど、朝から晩まで両親に劣悪な労働を強いられていた。

 ある日、ゼインの唯一の支えとなっていた愛する妹が11歳で知り合いの男性と強制的に結婚させられてしまった。それに反発したゼインは家を飛び出す。しかしそのゼインを待っていたのは、さらに過酷な”現実”だった。 

 その後、あることをきっかけにゼインは裁判を起こす。訴えた相手は自分の両親だ。裁判長から「何の罪で?」と聞かれたゼインは、真っ直ぐ前を見つめて答えるのだった、「僕を産んだ罪」と・・・・

 果たしてゼインの未来は・・・・。

 

 


 
 
 
 
 

 

 2019年11月の彩の国シネマスタジオ『判決、二つの希望』のアフタートークにおいて、写真や資料をまじえながらレバノンについて興味深いお話をしていただいたアラブ映画研究者の佐野光子さんにご登壇いただきます。お楽しみに。

 

【日 時】3月20日(土)14:30上映回終了後

【ゲスト】佐野 光子さん(さの・みつこ/アラブ映画研究者)

 

公演インフォメーション

上映日時

2021年3月
 17日(水) 10:30/14:30
 18日(木) 10:30/14:30
 19日(金) 10:30/14:30
 20日(土) 10:30/14:30
 21日(日) 10:30/14:30

会場

彩の国さいたま芸術劇場 映像ホール

作品情報

【監督・脚本・出演】 ナディーン・ラバキー

【出 演】 ゼイン・アル=ラフィーア、ヨルダノス・シフェラウ、ボルワティフ・トレジャー・バンコレ ほか

 

 (2018年/レバノン、フランス/125分)

 

 

主催

特定非営利活動法人埼玉映画ネットワーク

提携

彩の国さいたま芸術劇場

必ずお読みください

◆マスクを着用されていない方はご入場いただけません。会場内では常時マスクの着用をお願いいたします。

◆受付時に検温を実施します。37.5度以上の熱があった場合は、入場をお断りさせていただきます。予めご了承ください。

◆新型コロナ感染症拡大防止の対策のため、入場にあたってお名前と連絡先の記入をお願いしています。

◆緊急事態宣言の延長により、現在入場制限が実施されています。3月の上映会の入場制限等につきましては、改めてご案内いたします。

※新型コロナウイルス感染症拡大防止対策についての詳細はこちらもあわせてご確認ください。ご来場の前にご一読をお願いいたします。

チケットインフォメーション

料金
(税込)

【全席自由】

一般1,100円/小中高生550円*(何れも税込)

※前売券なし・当日現金支払いのみ・各回入替制・整理券制

*学生証を確認する場合がございます。

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