“子どもの貧困”や“体験格差”が身近な社会問題である現在（いま）、子どもの健やかな成長のためにアートにできることは何か、一緒に考えてみませんか？

だれもが隔てなく文化芸術活動に参加し、楽しめる社会を目指して、2022(令和4)年から開催している「バリアフリー・セミナー」。今年は、“子どもの貧困” や“体験格差” に焦点をあて、子どもの健やかな成長のためにアートに何ができるかを考えます。

（公財）埼玉県芸術文化振興財団では、2023(令和5年)から、埼玉県や県内市町村で実施している「こどもの学習・生活支援事業」に参加する子どもたちを、財団の主催公演にご招待しています。現代の子どもたちの置かれている様々な状況を知り、子どもたちとっての“体験” の意味、アートの意味を考える機会とできればと思います。

講師は、少年司法・教育福祉の研究者である東京都立大学の竹原幸太さんと、「こどもの学習・生活支援事業」に参加する子どもの学びを支えている、彩の国子ども・若者支援ネットワークの土屋匠宇三さんのおふたり。子どもだけでなく、大人にとってのアートの役割にも思いを馳せる、貴重な時間となるはずです。

当日は耳の聞こえない・聞こえにくい方に向けて、UDトークによる文字サポートと、手話通訳をご用意します。どなたでもお気軽にご参加ください。

◆テーマ
劇場のバリアフリー〈ソフト編〉子どもとアート－“体験格差”をのり越えて

◆ゲストスピーカー 

竹原 幸太 氏（たけはら・こうた）

東京都立大学人文社会学部准教授。博士（文学）（早稲田大学）。研究テーマは立ち直り・甦りの教育学（甦育）。学生時代、V 系バンド活動に没頭、ライブハウスで出会った青少年たちとの対話から、オルタナティブな教育に関心を持ち、研究者を志す。近年は、ニューヨーク州スカースデールオルタナティブスクールのジャスト・コミュニティ研究に力を入れている。著書に『失敗してもいいんだよ－子ども文化と少年司法』（本の泉社、2017）、『教育と修復的正義－学校における修復的実践へ』（成文堂、2018）、『立ち直り・甦りの教育福祉学－少年司法の軌跡と甦育』（成文堂、2022）等がある。

土屋 匠宇三 氏（つちや・しょうぞう）

一般社団法人彩の国子ども・若者支援ネットワーク代表理事、大東文化大学講師。彩の国子ども・若者支援ネットワークは、埼玉県や県内市町村で実施している「こどもの学習・生活支援事業」（アスポート）を受託している。アスポートでは自分からは困っていると言えない子どもたちへ家庭訪問し、大人から手を差し伸べるアウトリーチ活動を行う。2013 年から学習支援員として勤務。2020 年から代表理事。NHK の特番などに出演、新聞・TV 等の取材多数。2023 年度より埼玉県地域福祉推進委員。2024 年志木市いじめ防止対策委員、2025 年より埼玉県社会福祉協議会理事。

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