2026年3月
4日(水)10:30/14:30
5日(木)10:30/14:30
6日(金)10:30/14:30
7日(土)10:30/14:30
8日(日)10:30/14:30
(1日2回、計10回上映)
※前売券なし・当日現金支払いのみ・全席自由・各回入替制・整理券制
◎7日(土)14:30の回終了後、アフターイベント開催予定!
【問い合わせ先】埼玉映画ネットワーク 048-762-9407
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国シネマスタジオ 『海辺の家族たち』
2026年3月
4日(水)10:30/14:30
5日(木)10:30/14:30
6日(金)10:30/14:30
7日(土)10:30/14:30
8日(日)10:30/14:30
(1日2回、計10回上映)
※前売券なし・当日現金支払いのみ・全席自由・各回入替制・整理券制
◎7日(土)14:30の回終了後、アフターイベント開催予定!
【問い合わせ先】埼玉映画ネットワーク 048-762-9407
〈フランスのケン・ローチ〉と称えられる
ロベール・ゲディギャン監督の集大成
マルセイユ近郊の海辺の家に、父との最期の日々を過ごすために集まる3 人の子供たち
それぞれが胸に秘めた過去と向き合う時間を、 漂着した難民の子供たちが思わぬ希望に変えていく──

自身が生まれ育ったマルセイユ周辺を舞台に、労働者階級や移民など社会的に弱い立場の人々の人生を温かな眼差しで見つめ続け、〈フランスのケン・ローチ〉と称えられるロベール・ゲディギャン監督。本国で半年以上のロングラン上映を成し遂げた大ヒット作『マルセイユの恋』や『幼なじみ』『キリマンジャロの雪』などで高く評価され、ベルリン、ヴェネチアや、審査員も務めたカンヌ国際映画祭の常連でもある名匠が、映画人生40 年の集大成となる傑作を完成させた。
空と海を一望できる美しい入り江沿いにあり、かつては別荘地として賑わったが、今ではすっかり寂れた町で、過去にとらわれて絆を見失い、明日へと踏み出せない家族が描かれる。だが、彼らが〈人生を変える新しい出会い〉を受け入れたことで、再び未来が輝き始める。こんな時代だからこそ、人と人の繋がりが何よりも大切だと、忘れられない ラストシーンが教えてくれる感動作。今、世界が忘れた優しさが、ここにある。


Director’s Note ―ディレクターズ・ノート―
映画全編をマルセイユ近くのMéjean Calanque (メジャン入り江)で撮影しようと、最初に考えた。この入り江を見ると私はいつも劇場を思い出す。山腹に建つ、まるで外観しかないように見える色とりどりの小さな家々。それらを見渡す高架橋があり、そこを走る列車はまるで子どものおもちゃのようだ。海に向かって開けた光景が、水平線を背景-彩色された キャンバス のように変えてしまう。冬の光の中、誰もいなくなったときには特にそう見える。メランコリックで美しい、使われていない舞台セットになるのだ。
この屋外「バブル」の中で、数人の兄弟姉妹、父母たち、友達や恋人たちが、過ぎ去った愛の数々やこれから出会う愛を交わす。
彼ら、そして彼女たちには共通の想いがある。
彼らの全員が、過ぎ去りゆく時代、変わりゆく世界を敏感に察知する、そんな人生の時期にある。彼らが切り開いてきた道が、徐々に閉ざされてゆく。
それらの道は絶えず維持してゆかなければならない…あるいは新たな道を切り開く必要がある。
彼らは知っている。自分たちの世界が自分たちと共に消え去ることを。
そしてまた、自分たちがいなくても世界は進み続けることも。
その世界は今よりも良いものになるのか。それとも悪いものになるのか。
それは、自分たちのおかげなのか。あるいは自分たちのせいなのか。
自分たちが消え去った後、自分たちの何が残るのか。
そんなある日、そうした想いのすべてを劇的に覆す出来事、コペルニクス的転回 のようなことが突然起きる。難破したボートから逃れ、生き延びた子どもたちが山腹に隠れている。ジョゼフとアルマンとアンジェルと同じように、兄弟とその姉/妹だ。その子どもたちを引き取ることにした彼らは仲間意識を取り戻す。
私はこの出会いを信じる。“グローバリゼーション”には、必然的に未来とつながる何かがある。
大げさな言い方になるが、今日、難民について語ることなしに映画を作ることはできない、と私は考える。私たちは今、毎日のように人々が海で溺れている国に暮らしている。私はあえて、“難民”という言葉を選んだ。原因が気候変動だろうと、他の理由だろうと、あるいは戦争のせいだろうとかまわない。彼らは安全、住まいを求めてやってきている。
3人の子どもたちがやってきたことで、もしかしたら入り江は蘇るのではないか。アンジェル、ジョゼフ、アルマンは 3 人の子どもたちを育てるためにそこに留まり、レストランと山腹のコミュニティと自分たちの世界観を生きながらえさせる努力をするつもりだ。
そして何人かの人々のつながりを保ち、それにより平和を保とうと。
ロベール・ゲディギャン(2016年)


パリに暮らす人気女優のアンジェルは、20年ぶりにマルセイユ近郊の故郷へと帰って来る。家業である小さなレストランを継いだ上の兄のアルマンと、最近リストラされて若い婚約者に捨てられそうな下の兄のジョゼフが迎えてくれる。兄妹3人が集まったのは、父が突然、倒れたからだ。意識はあるもののコミュニケーションが取れなくなった父と、家族の思い出の詰まった海辺の家をどうするのか、話し合うべきことはたくさんあった。だが、それぞれが胸に秘めた過去が、ひとつひとつあらわになっていく。昔なじみの町の人々も巻き込んで、家族の絆が崩れそうになったその時、兄妹は入り江に漂着した3人の難民の子供たちを発見する──。
| 上映日時 | 2026年3月 |
|---|---|
| 会場 | 彩の国さいたま芸術劇場 映像ホール |
| 作品情報 | 監督・脚本:ロベール・ゲディギャン 出演:アリアンヌ・アスカリッド、ジャン=ピエール・ダルッサン、ジェラール・メイラン、ジャック・ブーデ、アナイス・ドゥムースティエ、ロバンソン・ステヴナン 2016年|フランス|フランス語|カラー|ビスタ|DCP|5.1ch|107分|原題:La Villa|英題:The House by the Sea| 字幕翻訳:宮坂愛 提供:木下グループ 配給:キノシネマ レーティング:G © AGAT FILMS & CIE – France 3 CINEMA – 2016 |
| 主催 | 特定非営利活動法人埼玉映画ネットワーク |
| 共催 | 公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団(彩の国さいたま芸術劇場) |
| 料金 (税込) |
【全席自由】 一般1,100円/小中高生600円*(いずれも税込) *学生証を確認する場合がございます。 |
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