毛呂山町

出雲伊波比神社 秋の流鏑馬

埼玉回遊

少年が射手を務める

埼玉県指定無形民俗文化財である出雲伊波比神社(いずもいわいじんじゃ)の流鏑馬(やぶさめ)。
毛呂山町の臥龍山(がりゅうさん)にある出雲伊波比神社で、毎年春と秋に開催されています。秋の流鏑馬は、鎌倉武士の稽古、精進、出陣、合戦、凱旋を表しているといわれます。11月3日、朝8時過ぎから現地に赴き、屋台で賑わう神社でお祭りがはじまるところから参加。「的宿(*)」にもお邪魔し、馬や乗り子が華やかな衣装を纏い、通りでは餅がまかれ、そのなかをホイホイという勇ましいかけ声とともに神社へ向かう様子も見学しました。秋の流鏑馬は一の馬、二の馬、三の馬と呼ばれる3頭の馬が奉納され、「乗り子」と呼ばれる射手は、全国的にも珍しく、毛呂山町内の小・中学生が務めます。全速力で疾走する馬にまたがり、少年が勇気を振り絞って逞しく矢を射る姿は、見ている観客も息をのむほど緊張し、心が動かされる時間でした。
*的宿(まとうやど)…行事の本陣。乗り子と矢取りの宿泊場所であり、追出の餅つき等も行う。

出雲伊波比神社 秋の流鏑馬 | 毛呂山町

近藤良平からのコメント

近藤良平

馬に乗るのが「少年」というところが、特別な流鏑馬ですね。ある意味、命をかけて馬と向き合う、というのは一生残ること。やる前とやった後では顔つきが変わるんですね。その迫力、緊張感はこれまで体験したことのない感動がありました。

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