和紙による平面・立体作品の造形作家
飯能市名栗川の清流のほとりで、和紙の原料となるコウゾの栽培から手がけ、大小さまざまな作品をつくりだす和紙造形・美術家の柳井嗣雄(やないつぐお)さんのアトリエPaper Art Studioを訪問。飯能市は西川材という杉、檜の木材の重要な産地でもあり、柳井さんはその杉皮の繊維でも作品を創るなど、地元の方とも交流しながら活動しています。女子美術大学で講師をつとめ、海外からの訪問者も多く、指導にも力を注ぐ柳井さん。もともと銅版画家としてスタートし、和紙の研究がきっかけで紙の作品を始め、「物質と生命の記憶」をテーマに数々の個展開催だけでなく、舞踏家ともコラボレーションを行ってきました。近藤さんは、コウゾが育つ庭で、茎を蒸し、皮を剥ぎ、その皮を茹でる過程を解説いただき、多様な質感の和紙作品を鑑賞しました。



