縄文時代の生活の痕跡がよみがえる
2006年7月に国史跡に指定された黒浜貝塚は縄文時代の遺跡で、「黒浜式土器」の標式遺跡(※)です。縄文時代には温暖化の影響で海面が上昇する現象(「縄文海進」)が起きた時期があり、蓮田市内にも海水が入り込んでいました。市内にはこの時期の貝塚が10遺跡以上残されています。この日は、黒浜貝塚について学び伝える市民団体「寺子屋 榛(はん)の木会」代表の山本二三男(やまもとふみお)さんに、史跡全体をご案内いただきました。縄文時代の集落にも、儀礼や祭りを行ったとされる広場があり、劇場にも通じる役割を果たしていたそう。蓮田市文化財展示館内では、特別に黒浜式土器を触らせていただく機会も。縄文時代に想いを馳せた一日でした。
※標式遺跡…土器の名前に遺跡名が付いたものを「標式遺跡」と呼びます。



