八潮市

相澤染工場

埼玉回遊

衣類から小物、皮革まで、伝統的な技法で藍染製品を作る

川と用水路に囲まれた八潮市は、豊富な水を利用して古くから染色業が栄えてきた地域。 大場川沿いの「相澤染工場」を訪問しました。ご案内くださったのは相澤択哉(あいざわたくや)さん。100年以上にわたり代々続いてきた相澤染工場は、周囲の藍染工場がだんだん少なくなっていくなかで、手作業での型彫り・型付けから、江戸文字などの伝統的な文字入れ、藍染、縫製まで、すべての過程を自社で行う貴重な工場です。約40ある藍甕(あいがめ)はそれぞれの濃淡がわかれています。美しい文字入れ、きめ細やかな型付け、生きた藍と対話しながら進める染め作業の様子を見学し、近藤さんも興味津々。工場自体が物語を感じさせるような場所で、学びとインスピレーションを得ました。

有限会社相澤染工場

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近藤良平からのコメント

近藤良平

工場の場所が最高にいい。藍の色は黒でもグレーでもなくて、心をそっと優しく包んでくれるような色。そういう場所で働いている人の魅力がありました。コロナもあり、今の新しいかたちの藍染めを見つけようとしている点もよかった。相澤さんのご家族が、自分のお仕事に誇りをもっている感じがすてきでした。半纏のように、生活の中でも手間をかけたもの、「粋」な部分を担っている、というのが熱いですね。

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