彩の国さいたま芸術劇場

音楽

ライヴ・ドキュメンタリー&パフォーマンス
クロノス・クァルテット「A THOUSAND THOUGHTS」 (日本語字幕有り)

公演中止・払戻方法について

クロノス・クァルテットより皆様へ

あらゆる壁を超え、同時代の音楽で世界をつなぐクロノス・クァルテットの17年ぶりの来日公演!

2020年10月2日(金)19:30開演
 

チケットインフォメーション

一般発売

2020年5月15日(金)

メンバーズ発売

2020年5月8日(金)

※公演中止
 

今、ここで、我々が聴くべき/演奏すべき音楽の揺るぎないリアリティと強度のみを一貫して追求してきた弦楽四重奏団。
クロノス・クァルテットとは、そういう集団である。

彼らは、1973年の結成以来半世紀弱にわたり、一瞬の緩みもなく闘い続けてきた。何と? ジャンルの壁と、文化の壁と、時間の壁と。彼らはロックやジャズやブルースの名曲に果敢に挑んできた。アジアやアフリカの音楽家たちともコラボレーションしてきた。同時代の作曲家たちに次々と新作を委嘱する一方で、中世〜ルネサンスの音楽も奏でる。彼らの前に壁はない。見つめているのは、今この世界に生きている我々にとってのリアリティのみだ。弦楽四重奏は、西洋クラシック音楽の長い歴史において最も高度に洗練された演奏形態と言っていいが、クロノスはそのクラシック音楽最強の形態を極めつつ、クラシック音楽の意味や意義を問い直し、内側から食い破ってきた。だからこそ世界中のリスナーを刺激し、興奮させ、考えさせ、時には憤慨させつつも、他とは次元の異なる熱狂的支持を集めてきたのである。
 

そんな彼らの、なんと17年ぶりの来日公演がこの秋に実現する。彩の国さいたま芸術劇場での演目は、これまた驚きの「A THOUSAND THOUGHTS」。アメリカの映像作家サム・グリーンが制作したこの作品は、彼らの半世紀弱の活動を振り返ったドキュメンタリー・フィルムと、クロノスの生演奏、そしてクロノスの傍に控えるサム・グリーンによるナレーションの三つが重なり合い、時に絶妙なフィードバックも起こしたりする、実験的マルチ・メディア・ワークである。「サムがやっていることは、クロノスが今までに取り組んできたものを更に超えた壮大なものだ」とクロノスのリーダー、デイヴィッド・ハリントンが語るように、観客はこのパフォーマンスを通して、クロノスの偉大なるキャリアを再確認しつつ、同時にクロノスの未来と更なる可能性をも想像するはずだ。

松山晋也(音楽評論家)

 

【メディア情報】
intoxicate #145
クロノス・クァルテット(Kronos Quartet)
——闘う弦楽四重奏団が17年ぶりに来日! テリー・ライリーやライヒを披露
 

ぶらあぼ5月号
インタビュー/デイヴィッド・ハリントン (クロノス・クァルテット芸術監督/ヴァイオリン)
民族やジャンルの壁を越え活躍する“闘う弦楽四重奏団”
 

【10/2(金)開催】クロノス・クァルテット「A THOUSAND THOUGHTS」

公演インフォメーション

日時

2020年10月2日(金) 19:30開演

会場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

出演

デイヴィッド・ハリントン(ヴァイオリン)
ジョン・シャーバ(ヴァイオリン)
ハンク・ダット(ヴィオラ)
サニー・ヤン(チェロ)
サム・グリーン(ナレーション)

監督・スクリプト

サム・グリーン

演奏曲目

フィリップ・グラス:弦楽四重奏曲第2番「カンパニー」より 第2楽章 *

テリー・ライリー:アダムのためのレクイエム(抜粋)*

ジョージ・クラム:《ブラック・エンジェルズ》より 10. 神−音楽 、1. 悲歌 1:電子昆虫たちの夜(抜粋)

ライアン・ブラウン:つまみ *

ジョン・アダムス:《いわゆるダンスについてのジョンの本》より 1.海へ向かうジュダ・ライン *

タンヤ・タガーク(ジェイコブ・ガーシック編曲):シヴニッティンニ(抜粋)**

ケン・ベンショーフ:《トラヴェリング・ミュージック》より 1. ジェントル,イージー(抜粋) *

フォーディ・ラッサーナ・ディアバーテ(ガーシック編曲):《サンジャータの時間》より5. バラ・カラ・タ **

テリー・ライリー:車輪 *

デイヴィッド・ハリントン:《ダーティー・ウォーズ》より ドローン *

カフェ・タクーバ(オスワルド・ゴリジョフ編曲):12/12(抜粋)*

フィリップ・グラス:弦楽四重奏曲第3番《ミシマ》より「血判状」*

アレクサンドラ・ヴレバロフ:《シー・ランチ・ソングス》より  7. 教会,虹 *

ローリー・アンダーソン(ガーシック編曲):フロー  +

ジョン・ゾーン:《デッド・マン》より メディテーション(青い空)*

ペロタン:地上のすべての国々は(抜粋)

クリント・マンセル:《レクイエム・フォー・ドリーム》より  ルクス・エテルナ,希望なきゴースト *

ジョン・オズワルド:スペクトル(抜粋)*

ウー・マン:《4つの中国絵画》より Ⅳ.絹と竹 **

アーヴィン T.ラウズ(ダニー・クレイ編曲):オレンジ・ブロッサム・スペシャル(抜粋)+

* クロノスのために書かれた作品
**「フィフティー・フォー・ザ・フューチャー」のために書かれた作品
+ クロノスのための編曲

※曲目、曲順は変更となることがございます。また、本公演では音響を使用いたします。あらかじめご了承ください。

託児サービス

2歳以上の未就学児に対して託児のご予約を承ります。
(本公演への未就学児の入場はご遠慮いただいております)
 
【お申し込み先】
株式会社コマーム
048-240-5000(土・日・祝日を除く9:00〜18:00)
※お子さま1人につき1,000円の負担金をいただきます。
※公演1週間前までにお申し込みください。
※定員になり次第、締め切らせていただきます。

 

チケットインフォメーション

料金
(税込)

※U25・・・公演時、25歳以下の方対象/ご入場時、身分証明書をご提示ください。
※A席はステージが見づらい可能性がございます。予めご了承ください。

発売日

【一般】2020年5月15日(金)

【メンバーズ】 2020年5月8日(金)

※当初発表した発売日より変更となっております。

 

プロフィール

クロノス・クァルテット KRONOS QUARTET
profile

デイヴィッド・ハリントン(ヴァイオリン)/ David Harrington(Violin)
ジョン・シャーバ(ヴァイオリン)/ John Sherba(Violin)
ハンク・ダット(ヴィオラ)/ Hank Dutt(Viola)
サニー・ヤン(チェロ)/ Sunny Yang(Cello)

サンフランシスコ出身のクロノス・クァルテットは、結成から45年間にわたり、弦楽四重奏団としての可能性を追求する意志と、大胆に探求していく精神とを併せ持って活動してきました。
その中で、クロノス・クァルテットは世界で最も有名で影響力のあるアンサンブルの1つとなり、これまでに数千回にわたるコンサートを行い、60タイトルを超えるアルバムをリリース、そしてさまざまなジャンルの要素が融合した作曲家やアーティストたち−20世紀音楽の作曲家たち(バルトーク、ウェーベルン、シュニトケ等)、コンテンポラリーな作曲家たち(リゼー、マルティノフ、ヴレバロフ等)、ジャズ・レジェンド(ミンガス、エヴァンス、モンク等)ロック・アーティスト(ジミ・ヘンドリックス、ピート・タウンゼント、シガー・ロス等)、そしてマルチ・メディアのアーティスト(ローリー・アンダーソン、トレヴァー・パグレン等)と、弦楽四重奏のための1,000以上のレパートリーの創作、演奏、録音などを行っています。 
クロノス・クァルテットは、これまでに2回のグラミー賞、世界的に名高い「ポーラー・ミュージック賞」や「エイブリー・フィッシャー賞」、「WOMEX(World Music Expo)アーティスト賞」などを含む40以上の賞を受賞しています。
彼らが創設した非営利団体クロノス・パフォーミング・アーツ・アソシエーション(Kronos Performing Arts Association)は、新作の委嘱、コンサート・ツアー、サンフランシスコやカリフォルニア州でのシーズン・コンサート、教育プログラム、「クロノス・フェスティバル」自主制作など、クロノス・クァルテットのあらゆる活動をサポートしています。
2015年、クロノス・クァルテットは「未来のための50曲 Fifty for the Future:The Kronos Learning Repertoire」を立ち上げました。これは、次世代のための弦楽四重奏のコンテンポラリーなレパートリーを委嘱し、その楽譜や音源、作曲者のコメント、映像などを無料で使用できるという、世界でも最初の教育的でレガシーなプロジェクトです。
 

サム・グリーン / SAM GREEN(ドキュメンタリー映画製作)
profile

サム・グリーンはニューヨークを拠点とするドキュメンタリー映画製作者である。
カリフォルニア大学バークレー校でジャーナリズムの修士号を取得し、著名な映画監督のマーロン・リッグスにドキュメンタリー映画制作を学んだ。
彼の最新のプロジェクトは、クロノス・クァルテットとのコラボレーションによる「A THOUSAND THOUGHTS」(2018)、そして「The Measure of All Things」(2014)、サンフランシスコ国際映画祭にて近代美術館で初上映された「 R. バックミンスター・フラーの愛の歌 The Love Song of R. Buckminster Fuller」(2012)といった「ライヴ・ドキュメンタリー映画」である。
彼のパフォーマンス作品は、バービカンセンター、ザ・キッチン、TBAフェスティバル、ヒューズボックス・フェスティバル、ブライトン・フェスティバルなどその他多くの会場で上映されている。グリーンの2004年の長編映画でアカデミー賞にノミネートされたドキュメンタリー映画「The Weather Underground」は、サンダンス映画祭で初演、PBSでも放送され、ホイットニー・ビエンナーレに出展、世界中で広く上映された。

参照:Adobe Create Magazine のミニ・ドキュメンタリー「サム・グリーンのユートピア映画館」smarturl.it/UtopianGreen
 

「グリーンのライヴ・ドキュメンタリー作品の各パフォーマンスは、人間と人間とのつながりの可能性を秘めた特異で総合的な体験である。」 ニューヨーク・タイムズ

公演関連記事

「埼玉アーツシアター通信」No.88
P.10-11 クロノス・クァルテット「A THOUSAND THOUGHTS」今こそ我々にクロノスが必要だ! 文◎松山晋也(音楽評論家)

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