彩の国さいたま芸術劇場

ジャンル・クロス

彩の国さいたま芸術劇場 芸術監督 近藤良平による新規企画
埼玉回遊

近藤良平が埼玉県内を回遊し、

多彩な文化を探索します!

口笛を吹きながら、文化の宝探し

埼玉をおよぐ、めぐる、であう

埼玉回遊、始動!

 

彩の国さいたま芸術劇場休館を機に、埼玉県の各地を巡り、多彩な文化を探索するプロジェクト「埼玉回遊」。芸術監督の近藤良平が、埼玉県内を回遊し、中央、東部、西部、北部、秩父の各地域を訪問して、様々な文化活動をリサーチします。

近藤ならではのまなざしで埼玉の文化を掘り起こし、そこでしか出会えない人々と交流。そこから着想を得て、各地域でパフォーマンスを創作・発表し、映像作品として収めていくことで、アートという手法で埼玉の「今」を彩る文化の民俗誌を編んでいきます。

2023年4月、他薦のみの公募で回遊先を一般公募したところ、県内外から123件の応募をいただきました。その中から、近藤芸術監督が自ら1件1件の応募書類に目を通し、埼玉らしさやパフォーマンスへの発展性などを基準に選んだ23か所を、約半年かけて訪問します。

「埼玉回遊」、スタートしました!

 


 

   たくさんのご応募ありがとうございました!

  〇 伝統の技術を活かし現代の生活に合わせた足袋づくりをする〈土屋海斗さん〉(行田市)
  〇 プロ・アマ混成のオーケストラ〈春日部フィルハーモニー管弦楽団〉(春日部市)
  〇 衣類から小物、皮革まで、伝統的な技法で藍染製品を作る〈相澤染工場〉(八潮市)
  〇 吉川市内で釣った川魚の水族館を自宅に作った〈塩谷利治さん〉(吉川市)
  〇 江戸末期から続く人形芝居を守り継ぐ〈竹間沢車人形保存会〉(三芳町)
  〇 川越まつりの山車の組立て、運行、曳きまわしで唄われる〈川越の木遣〉/〈川越の神楽と囃子〉(川越市)
  〇 県内唯一の専業面師〈高倉左近さん〉(富士見市)
  〇 国内有数のチェンバロ工房〈久保田チェンバロ工房〉(新座市)
  〇 秩父屋台囃子の継承者〈守屋泰之さん〉(秩父市)
  〇 秩父に移住し秩父銘仙の技を受け継ぐ〈岩野倫代さん〉(秩父市)
  〇 狩猟の文化を現代に伝える企業〈カリラボ〉(横瀬町)
  〇 「花まつり」を復活させた住職〈五十嵐英尚さん〉(小鹿野町)
  〇 森をつくる彫刻家〈しまずよしのりさん〉(さいたま市)
  〇 怪談を通じて地域の歴史や文化を伝承する怪談師〈北城椿貴さん〉(北本市)
  〇 文字と絵でつづる創作書道を長年続ける〈徳 典子さん〉(川口市)
  〇 視覚障がい者と多彩な活動を行う〈NPO法人みのり 領家グリーンゲイブルズ〉(上尾市)
  〇 クルド文化を通じて移民・難民と地域をつなぐ〈Roji no koubou〉(川口市)
  〇 黒浜貝塚の魅力を伝える〈榛の木会〉(蓮田市)
  〇 美味しい梨づくりに取り組む〈吉澤一徳さん〉(蓮田市)    ほか

 


 

 

 ■ 相澤染工場(八潮市)

川と用水路に囲まれた八潮市は、豊富な水を利用して古くから染色業が盛えてきた地域。 2023年6月中旬、大場川沿いに工場を構える「相澤染工場」さんを訪問しました。

1906年創業、100年以上にわたり代々続いてきた工場。周囲の藍染工場がだんだんと少なくなっていくなかで、手作業での型彫り・型付けから、江戸文字などの伝統的な文字入れ、藍染、縫製まで、すべての過程を自社で行う貴重な工場です。約40ある藍甕(あいがめ)は、それぞれの濃淡がわかれていて、お客様の注文に合わせた色味で複数回つけ置きと風入れを繰り返して完成させます。

ご案内くださったのは相澤択哉さんと、お父様の相澤亨宏さん。見惚れるほど美しい文字入れ、きめ細やかな型付け、生きた藍と対話しながら進める染め作業の様子を見学し、近藤監督も興味津々。工場自体が物語を感じさせるような場所で、相澤さんの職人の技術を間近で見ることができ、学びとインスピレーションを得る時間になりました。

公式HPでは、藍染の過程がわかりやすく紹介されています。

相澤染工場HP:https://www.aizawa-senkojo.jp/

 

 


 

■街のミニ水族館しおや 塩谷利治さん(吉川市)

江戸川と中川に挟まれた稲作地域で、「なまずの里」と呼ばれるほどなまず料理が有名な吉川市。そんな吉川市で生まれ育った塩谷利治さんは、無類の魚好きが高じて、吉川市に生息する川魚のみを収集され、なんとご自宅を川魚の水族館に。無料の私設水族館として開放し、ご近所の方からも喜ばれています。

展示されている40種類以上・500匹以上の魚・貝・甲殻類は、すべてご自身で釣ってきたもの!様々な生態系を知り尽くし、川魚に愛情を注ぐ塩谷さんは、近隣の子どもたちへの教育にも貢献されています。

すべての水槽をご説明くださり、「いつか吉川市の川魚をすべて集める」と意気込んでおられる塩谷さんの熱いお話に、近藤監督にも通じる部分があったのか、話は尽きることなく盛り上がりました。なまずや鰻、青色のザリガニなども見ることができる、充実の水族館です。

 

 


 

 ■ 久保田チェンバロ工房(新座市)

埼玉県は、実はチェンバロの名産地。 そのなかでも新座市の久保田チェンバロ工房は、1981年創業、実績も製造台数も日本一を誇る工房です。実際にチェンバロを製作しておられる工房と、試奏用・練習用に無料で貸し出しておられるスタジオを代表の久保田彰さんにご案内いただきました。

ピアノよりも歴史が古く、もともとは宮廷文化のなかで生まれたチェンバロは、見るだけでも美しい細やかな装飾が施され、弾くと優しく豊かな音色が響きます。世界の楽器の収集家でもある近藤監督は、その音色に感激。形も大きさも装飾も様々なチェンバロに触れ、その仕組みを学び、製作過程を見学させていただきチェンバロ愛を深めた様子。

今回は埼玉県の大野知事が埼玉回遊にご参加くださいました。大野知事と久保田さんと近藤監督の話は世界の音楽の歴史・ルーツにまで及び、チェンバロという楽器のロマンを感じる時間に。実際の試奏では明るい音色がスタジオを包みました。

公式HPでは、チェンバロについて詳しく学ぶことができます。

久保田チェンバロ工房HP:https://kubota-cembalo.com/wp_root/

 

 

 

★現在、回遊真っ最中です!今回ご紹介できなかった回遊先は、Twitterのほか、今秋ホームページを更新してすべての訪問先レポートを公開予定。お楽しみに!

https://twitter.com/Theater_SAF 

               

メディア情報》

 テレビ埼玉で放送されました。

       ■2023年6月16日 テレビ埼玉
     しまずよしのりさん(さいたま市)訪問の様子
 
                  ■2023年6月21日 テレビ埼玉
     「埼玉回遊」始動!これまでの活動のまとめ
       https://youtu.be/7-AnySntYP4
       ⇒6分25秒ころからです。
 
     
     ■2023年6月30日 テレビ埼玉
      久保田チェンバロ工房(新座市)訪問の様子
 
     ■2023年7月18日 埼玉新聞朝刊(第一面)
      『埼玉の隠れた魅力、各地で発見「すごい」』
 
 

公演インフォメーション

取材等のお問い合わせ

彩の国さいたま芸術劇場 「埼玉回遊」係 
E-mail:kaiyu@saf.or.jp

048-858-5506(休館日を除く10:00~17:00)

主催

公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団

助成

文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

一般財団法人地域創造

 

チケットインフォメーション

料金
(税込)

【公演予告】

▼彩の国さいたま芸術劇場リニューアル・オープン時に「埼玉回遊」を舞台化。   

「埼玉回遊〈特大号!〉」公演

日程:2024年3月9日(土)・10日(日)*開演時間未定

会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

構成・演出:近藤良平

*詳細は決定次第、財団HP・情報誌にて発表します。

 

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※当日券はご予約いただけません。