人間国宝・野村万作と現代劇や映画など多彩に活躍する野村萬斎が率いる『万作の会』による狂言公演
同時開催の「狂言講座」とあわせてお楽しみください!
2022年2月5日(土) 14:00開演
※当初予定から、出演者及び配役の一部が変更になりました。詳細は下記をご確認ください
【謹告】埼玉会館「新春狂言 万作・萬斎の世界」出演者及び配役の変更についてのお知らせ
※本公演は令和3年10月時点の感染症対策にかかる各種ガイドラインに基づき、出演者との距離を確保するのに必要な一部座席を除く、 全席を販売(最大1304席)いたします 。予めご了承ください。
なお、引き続き感染症対策を徹底してまいりますので、ご面倒をおかけしますが、ご理解ご協力をお願い申し上げます。
一般発売 | 2021年11月27日(土) |
メンバーズ発売 | 2021年11月20日(土) |
当日券あり
※当初予定から、出演者及び配役の一部が変更になりました。詳細はこちらをご確認ください。
■番組
解説 内藤 連
狂言 蝸牛(かぎゅう)
出演 山伏-野村萬斎、主-石田幸雄、太郎冠者-深田博治、後見-月崎晴夫
●あらすじと見どころ
修行を終えて帰る途中の山伏が竹やぶで休んでいると、主人の命で、長寿の薬になるという蝸牛(かたつむり)を捕りに太郎冠者がやってくる。太郎冠者が山伏を蝸牛だと思い込み声をかけると、山伏は蝸牛になりすまして太郎冠者をからかう。さらに山伏は、囃子言葉に浮かれてなら同行しようと、太郎冠者にかたつむりの囃子言葉を教え…。
観ていると心も体もうきうきとしてくる楽しい作品です。「でんでんむしむし」という囃子言葉が何回も出てきますので、登場人物と一緒に浮かれてみてはいかがでしょうか。
語 奈須与市語(なすのよいちのかたり)
出演 中村修一、後見-内藤 連
●あらすじと見どころ
源平による八島の合戦の時のこと。海上の平家方より、扇を立てた一艘の舟が漕ぎ出だす。源氏の大将義経は、後藤兵衛実基の献策により、弓の名手・奈須与市宗高を召し、扇の的を射ることを命じる。初めは固辞した与市だが、義経の厳命にやむなく従う。与市は馬を海中に乗り入れるが、波に揺れる小舟になかなか狙いが定まらない。そこで神明に祈りを捧げると、不思議と的が一瞬静止する。すかさず放った矢は見事命中し、扇は夕暮れの波間にひらめき落ちる。源平両軍の賞賛の中、与市は大将義経の御感にあずかるのだった。
能『八島』の間狂言の特殊演出として演じられる語りで、奈須与市が扇の的を射た有名なエピソードを仕形話にしたもの。狂言の代表的な秘伝で、能とは別に単独でも演じられます。奈須与市・源義経・後藤兵衛実基などの人物を一人で演じ分ける華やかな仕形は、観る者を引き込まずにはいられません。
狂言 宗論(しゅうろん)
出演 浄土僧-野村万作、法華僧-内藤 連、宿屋-竹山悠樹、後見-深田博治
●あらすじと見どころ
身延山から帰る途中の法華僧と、善光寺帰りの浄土僧が道連れになるが、互いに犬猿の仲の宗派と知り、自分の宗旨に改宗せよと言い争う。嫌気がさした法華僧は口実を設けて別れようとするが、浄土僧はしつこくついて来る。たまらなくなった法華僧が宿に逃げ込むと、浄土僧も追って入り、今度は宗論(教義問答)を始める。二人は次第にむきになって…。
中世の宗教対立を背景に争う、浄土僧と法華僧の、柔と剛の対照的な表現が見どころの名作です。泥沼化する争いの果ての結末は?二人の掛け合いの妙をお楽しみ下さい。
日時 | 2022年2月5日(土) 開演14:00/開場13:15(予定) ■開演前に狂言講座を開催します!
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会場 | 埼玉会館 大ホール |
演目 | 解説、狂言『蝸牛』、語『奈須与市語』、狂言『宗論』 |
出演 | 野村万作、野村萬斎、石田幸雄、深田博治、月崎晴夫、竹山悠樹、中村修一、内藤連 |
主催 | 公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団 |
託児サービス | 2歳以上の未就学児に対して託児のご予約を承ります。 【託児お申し込み先】 |
感染防止策チェックリスト | こちら(PDF)をご覧ください。 |
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料金 (税込) |
【全席指定】 ※メンバーズおよびU-25は財団チケットセンター、埼玉会館のみ取り扱い。 ※本公演は令和3年10月時点の感染症対策にかかる各種ガイドラインに基づき、出演者との距離を確保するのに必要な一部座席を除く、全席を販売(最大1304席)いたします。予めご了承ください。 |
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発売日 | 【一般】2021年11月27日(土) |
1931年生。重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)、文化功労者。祖父・故初世野村萬斎及び父・故六世野村万蔵に師事。早稲田大学文学部卒業。「万作の会」主宰。軽妙洒脱かつ緻密な表現のなかに深い情感を湛える、品格ある芸は、狂言の一つの頂点を感じさせる。国内外で狂言普及に貢献。ハワイ大・ワシントン大では客員教授を務める。狂言の技術の粋が尽くされる秘曲『釣狐』に長年取り組み、その演技で芸術祭大賞を受賞したほか、紀伊國屋演劇賞、日本芸術院賞、松尾芸能賞、紫綬褒章、坪内逍遥大賞、朝日賞、旭日小綬章、中日文化賞、ジャパン・ソサエティ賞等多数の受賞歴を持つ。『月に憑かれたピエロ』『子午線の祀り』『秋江』『法螺侍』『敦―山月記・名人伝―』等、狂言師として新たな試みにもしばしば取り組み、現在に至る狂言隆盛の礎を築く。近年では、「楢山節考」の再演に取り組み、大きな成果をあげている。『狂言を生きる』(朝日出版社)を刊行した。
1966年生。祖父・故六世野村万蔵及び父・野村万作に師事。重要無形文化財総合指定保持者。東京芸術大学音楽学部卒業。「狂言ござる乃座」主宰。国内外で多数の狂言・能公演に参加、普及に貢献する一方、現代劇や映画・テレビドラマの主演、舞台『敦―山月記・名人伝―』『国盗人』『子午線の祀り』など古典の技法を駆使した作品の演出など幅広く活躍。各分野で非凡さを発揮し、狂言の認知度向上に大きく貢献。現代に生きる狂言師として、あらゆる活動を通し狂言の在り方を問うている。94年に文化庁芸術家在外研修制度により渡英。芸術祭新人賞・優秀賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、朝日舞台芸術賞、紀伊國屋演劇賞、毎日芸術賞千田是也賞、読売演劇大賞最優秀作品賞等を受賞。世田谷パブリックシアター芸術監督。石川県立音楽堂邦楽監督。東京藝術大学客員教授。
1949年生。野村万作に師事。重要無形文化財総合指定者。すでに数多くの優れた舞台歴を持つ野村家の重要な演者。大曲の『三番叟』『釣狐』『花子』をすでに初演。国内外で狂言・能公演に多数参加、普及に貢献している。主宰していた「雙ノ会」で芸術祭大賞、個人で観世寿夫記念法政大学能楽賞受賞。大胆かつ緻密な演技で、古典はもとより『国盗人』など新しい試みの舞台でも存在感を見せる。普及公演での的確な解説にも定評がある。
1967年生。野村万作に師事。国立能楽堂・能楽三役第四期研修修了。能楽協会会員。万作一門の研鑽会「狂言ざゞん座」同人。すでに『奈須与市語』『三番叟』『釣狐』『金岡』等を披き、「万作の会」の演者の一人として国内外の狂言・能公演に出演。朝日カルチャーセンターをはじめ、全国各地での狂言講座、ワークショップで講師を勤め、狂言の普及に力を注いでいる。出身地・大分で「狂言やっとな会」を主宰している。
1964年生。野村万作に師事。能楽協会会員。万作一門の研鑽会「狂言ざゞん座」同人。『奈須与市語』『三番叟』を披き、「万作の会」の演者の一人として国内外の公演で活躍している。また、朝日カルチャーセンターをはじめ、全国各地のワークショップで講師を勤めるなど、狂言の普及に力を注いでいる。